ユダヤ人はなぜ優秀なのか

「ユダヤ人はなぜ優秀なのだ? 金儲けでも科学でも芸術でもずば抜けているではないか」と多くの人が理由を知りたがっています。これについても、ヒレア・ベロックは『ユダヤ人』の中で説明しています。

ユダヤ人は二兎を追わず、一つのことに集中するからです。ユダヤ人はあれこれを同時進行的に行う融通性に欠けるのです。科学に没頭するユダヤ人は、自分が開発した科学技術がお金になるとしても、それに無頓着で自分の研究に集中するのです。

その典型がアインシュタインです。彼はドイツからアメリカに亡命しましたが、アメリカの政府高官は彼のような大学者がやってきたことを大歓迎し、高給で雇おうとしました。そして「給与はいくらをお望みですか」と尋ねました。アインシュタインは非常識な安い金額を提示しました。

高官が驚いて何か言いかけると、アインシュタインは「この件は家内と話してください」と逃げてしまいました。研究さえできれば、給与などいくらでも構わないのです。

社会正義を実現するために革命に没頭するユダヤ人は、それに全身全霊を捧げるのです。マルクスもトロツキーも、なろうと思えば富と名誉に包まれた地位にありつくことはできたはずです。ところがそういうことには目をくれず、ひたすら共産主義の理想を追いかけました。ユダヤ人の思想家は、余計なことを考えずにひたすら理論的な整合性を追求するので、相手に対する説得力があるのです。

ユダヤ人は優秀だが嫌われる性格があるので、「最初はユダヤ人を歓迎するが、後には毛嫌いするようになる」というユダヤ人に関する法則は確かにありそうです。そして、ユダヤ人を厚遇する国は富み栄え、彼らをいじめれば衰退しています。その一方で、ユダヤ人を厚遇するにはかなりの忍耐が要求されます。

「神は自分が全能であることを知らしめるために、ユダヤ人を道具として用いた」という聖書の言葉は意味が深いです。もう一度、旧約聖書の「創世記」第12章の一文を下記します。「私(神)はあなた(ユダヤ人)を大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう。あなたを祝福する者を私は祝福し、あなたをのろう者を私はのろう。地の全ての民族はあなたによって祝福される。」

以下はひと続きのシリーズです。

1月12日 戦後になって、アメリカはユダヤをえこひいきするようになった

1月13日 戦後、アメリカでユダヤ系の政治勢力が大幅に増大した

1月14日 アメリカのユダヤ人は、ロビー活動と政治資金で政治家を操っている

1月15日 アメリカ最大の政治勢力であるキリスト教福音派が、ユダヤ系と同盟した

1月16日 ユダヤ教とキリスト教の違いは、イエスを救済者と認めるか否か

1月17日 ヤハウェの神は、自分のやりたいようにやる

1月18日 神様は、自分の力を見せつけるためにヨブを痛めつけた

1月19日 ヤハウェの神は、自分が全能であることを全世界に広めようとしている

1月20日 ユダヤ人を優遇すると国が栄える

1月21日 19世紀に多くのユダヤ人がロシアから逃げ出してアメリカに渡った

1月22日 欧米のユダヤ人が、ロシア帝国を潰した

1月23日 ユダヤ人の社会主義者が、百年前からアメリカにたくさんいた

1月24日 ユダヤ人学者がアメリカの科学技術のレベルを上げた

1月25日 ユダヤ人はなぜ嫌われるのか

1月26日 第二次大戦中に、欧米はみんなでユダヤ人を殺した

1月27日 ユダヤ人は、最初は現地の人に歓迎されるがやがて嫌われる

1月28日 ポーランド政府は、ユダヤ系の自国民を見殺しにした

1月29日 第二次大戦後に、ポーランド人はユダヤ人を大虐殺した

1月30日 ユダヤ人はなぜ優秀なのか

1月31日 聖書は予言書である

2月1日 イスラエル国家が再建されるという予言が、実現した

2月2日 天変地異や核戦争でものすごい数の人類が死ぬ、と聖書は予言している

2月3日 アメリカは、聖書の予言を実現させるためにイスラエルを支援している

2月4日 アメリカは西欧より、キリスト教の力が強い

2月5日 イギリス国王は中途半端な宗派を強制し、プロテスタントを弾圧した

2月6日 メイフラワー号でやってきたピューリタンは、無許可で移住した

2月7日 初期には、本気で信仰を守るために移住してきた者も多かった

2月8日 大覚醒運動が起きたために、今でもアメリカではキリスト教が強い

2月9日 18世紀のアメリカでは、ちゃんとした信仰を持っていなければ劣等感にさいなまれた

2月10日 植民地時代のアメリカでは、社会的に活躍するにもちゃんとした信仰を持つ必要があった

2月11日 アメリカの州立教会の牧師は、難しい説教を長時間した

2月12日 大覚醒運動の担い手は、素人の巡回説教師だった

2月13日 マスメディアの発達も大覚醒運動の要因だった

2月14日 巨大な教会(メガ・チャーチ)が続々と誕生している

2月15日 福音派とはへそ曲がりのことである

2月16日 アメリカのキリスト教は、自己啓発産業になりつつある

2月17日 アメリカ映画がつまらなくなった

2月18日 メガ・チャーチに通う信者がどんどん増えている

2月19日 プロテスタントは、もともと福音派のはず

2月20日 福音派はイスラエルを支援している

2月21日 キリスト教シオニズムは、あいまいな運動

2月22日 アメリカは、はた迷惑な国

2月23日 アメリカ人は外国をキリスト教の視点から見る

2月24日 ローマとアメリカは、宗教に対する態度が違う

2月25日 アメリカはプロテスタントの信仰によって老化が進んでいる

2月26日 誠の考え方を活用して、日本は自立しよう

2月27日 アメリカは、資金と軍事技術を援助してイスラエルを支えている

2月28日 ユダヤ人が、ユダヤ人らしくなくなる?

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