ヤハウェの神は、自分が全能である、ということを全ての人間たちに信じさせようとしています。そのためにユダヤ人と聖書を手段として活用しています。「神様はそんなことを考えているのか」と疑問に思う方がおられるかもしれませんが、本当にそうなのです。
このことが分からないと、キリスト教を理解することができません。キリスト教ではよく「全ては神の栄光のため」という言葉を使います。神は自分の力を示すために、色々な現象を起こす、ということです。
もう一度言いますが、神は人間の願いを叶えるために存在しているのではありません。神は自分のやりたいことをするだけです。そして人間は、「神様がなさることは全て正しい」と思わなければなりません。神様を信じ無条件に従えば、付録として人間は幸せになれるかもしれません。
キリスト教の祈りというのは、神が全能であることを信じ神の栄光を讃えることが基本です。「信仰告白」をよくキリスト教徒は唱えますが、これは「神が全能であること、及びイエス・キリストが神と人間との間の仲介者であることを、私は信じます」という内容です。
神は、自分が全能であることを人間どもに知らしめようとして、ユダヤ人を使いました。旧約聖書の冒頭の「創世記」第12章には、神がユダヤ人の始祖であるアブラハムに下記のように告げたと、書かれています。
「私はあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう。あなたを祝福する者を私は祝福し、あなたをのろう者を私はのろう。地の全ての民族はあなたによって祝福される」
つまり、世界中の民族は、ユダヤ人をいじめたら不幸になり彼らを優遇したら幸せになるということを見て、ユダヤ人の背後にヤハウェの神がいることを知り、その神が全能であることを理解するわけです。
アブラハムは、ユーフラテス川の下流域(今のイラク)に住んでいた遊牧民の族長で民族的には今のアラブ人と同じでした。ヤハウェは彼に、パレスチナに移住するように命じました。そしてその地に移り住んだ子孫がユダヤ人になりました。ユダヤ人は、神の命令によってアラブ人から分けられ新しい民族にされたのです。
以下はひと続きのシリーズです。
1月12日 戦後になって、アメリカはユダヤをえこひいきするようになった
1月13日 戦後、アメリカでユダヤ系の政治勢力が大幅に増大した
1月14日 アメリカのユダヤ人は、ロビー活動と政治資金で政治家を操っている
1月15日 アメリカ最大の政治勢力であるキリスト教福音派が、ユダヤ系と同盟した
1月16日 ユダヤ教とキリスト教の違いは、イエスを救済者と認めるか否か
1月18日 神様は、自分の力を見せつけるためにヨブを痛めつけた
1月19日 ヤハウェの神は、自分が全能であることを全世界に広めようとしている
1月21日 19世紀に多くのユダヤ人がロシアから逃げ出してアメリカに渡った
1月23日 ユダヤ人の社会主義者が、百年前からアメリカにたくさんいた
1月24日 ユダヤ人学者がアメリカの科学技術のレベルを上げた
1月27日 ユダヤ人は、最初は現地の人に歓迎されるがやがて嫌われる
1月28日 ポーランド政府は、ユダヤ系の自国民を見殺しにした
1月29日 第二次大戦後に、ポーランド人はユダヤ人を大虐殺した
2月2日 天変地異や核戦争でものすごい数の人類が死ぬ、と聖書は予言している
2月3日 アメリカは、聖書の予言を実現させるためにイスラエルを支援している
2月5日 イギリス国王は中途半端な宗派を強制し、プロテスタントを弾圧した
2月6日 メイフラワー号でやってきたピューリタンは、無許可で移住した
2月7日 初期には、本気で信仰を守るために移住してきた者も多かった
2月8日 大覚醒運動が起きたために、今でもアメリカではキリスト教が強い
2月9日 18世紀のアメリカでは、ちゃんとした信仰を持っていなければ劣等感にさいなまれた
2月10日 植民地時代のアメリカでは、社会的に活躍するにもちゃんとした信仰を持つ必要があった
2月11日 アメリカの州立教会の牧師は、難しい説教を長時間した
2月14日 巨大な教会(メガ・チャーチ)が続々と誕生している
2月16日 アメリカのキリスト教は、自己啓発産業になりつつある
2月25日 アメリカはプロテスタントの信仰によって老化が進んでいる