「なぜアメリカはイスラエルをえこひいきするようになったのか」を、私は色々と調べました。この件については、放送大学教授の高橋和夫先生や獨協大学教授の佐藤唯行先生などの専門家が説明しています。アメリカのユダヤ人が政治勢力を増してきたのは、戦後のことなのです。
・ 1940年 1973年 2006年
ユダヤ人の人口比率 3.6% 2.5% 2.0%
ユダヤ系の下院議員比率 1.4% 2.8% 5.9%
ユダヤ系の上院議員比率 0% 2.0% 11.0%
ユダヤ系アメリカ人の政治的勢力の増大によって、第二次世界大戦中はドイツ在住のユダヤ人に対して冷淡だったアメリカは、近年イスラエル国家に対して過剰に親切になっています。
1980年代に、アメリカがサウジアラビアに最新鋭武器(AWACS)を売却しようとした際、ユダヤ系議員がレーガン大統領に圧力をかけて売却を中止させました。現在アメリカ政府は、経済的には先進国のイスラエルに対して数十億ドルの援助を行っています。
イスラエル国債の利率は低く、その格付けはBBBとかなりリスクが高いと見られています。ところが、この国債をアメリカの銀行が大量に買っています。そうしないとアメリカのユダヤ人富豪がその銀行に預けてある預金をよその銀行に移してしまうからです。
2006年に「反ユダヤ主義監視法」が連邦議会で可決されました。世界各地に頻発する反ユダヤ主義をアメリカ政府が監視し、その国の政府にアメリカ政府が怒鳴り込むという内容です。
この法律に対して国務省は、「特定集団に対する人権上のえこひいきをするべきではない」と反対しましたが、ユダヤ系議員の圧力がものすごく、ついに当時のパウエル国務長官はこの法案に賛成せざるを得なくなりました。
以下はひと続きのシリーズです。
1月12日 戦後になって、アメリカはユダヤをえこひいきするようになった
1月13日 戦後、アメリカでユダヤ系の政治勢力が大幅に増大した
1月14日 アメリカのユダヤ人は、ロビー活動と政治資金で政治家を操っている
1月15日 アメリカ最大の政治勢力であるキリスト教福音派が、ユダヤ系と同盟した
1月16日 ユダヤ教とキリスト教の違いは、イエスを救済者と認めるか否か
1月18日 神様は、自分の力を見せつけるためにヨブを痛めつけた
1月19日 ヤハウェの神は、自分が全能であることを全世界に広めようとしている
1月21日 19世紀に多くのユダヤ人がロシアから逃げ出してアメリカに渡った
1月23日 ユダヤ人の社会主義者が、百年前からアメリカにたくさんいた
1月24日 ユダヤ人学者がアメリカの科学技術のレベルを上げた
1月27日 ユダヤ人は、最初は現地の人に歓迎されるがやがて嫌われる
1月28日 ポーランド政府は、ユダヤ系の自国民を見殺しにした
1月29日 第二次大戦後に、ポーランド人はユダヤ人を大虐殺した
2月2日 天変地異や核戦争でものすごい数の人類が死ぬ、と聖書は予言している
2月3日 アメリカは、聖書の予言を実現させるためにイスラエルを支援している
2月5日 イギリス国王は中途半端な宗派を強制し、プロテスタントを弾圧した
2月6日 メイフラワー号でやってきたピューリタンは、無許可で移住した
2月7日 初期には、本気で信仰を守るために移住してきた者も多かった
2月8日 大覚醒運動が起きたために、今でもアメリカではキリスト教が強い
2月9日 18世紀のアメリカでは、ちゃんとした信仰を持っていなければ劣等感にさいなまれた
2月10日 植民地時代のアメリカでは、社会的に活躍するにもちゃんとした信仰を持つ必要があった
2月11日 アメリカの州立教会の牧師は、難しい説教を長時間した
2月14日 巨大な教会(メガ・チャーチ)が続々と誕生している
2月16日 アメリカのキリスト教は、自己啓発産業になりつつある
2月25日 アメリカはプロテスタントの信仰によって老化が進んでいる