自民党は、まじめに憲法改正する気がなかった
自民党政権は、アメリカから軍事的な協力の要請があるたびに、9条を使って断ってきました。だから自民党はまじめに憲法改正をやる気がなかったのです。
自民党政権は、アメリカから軍事的な協力の要請があるたびに、9条を使って断ってきました。だから自民党はまじめに憲法改正をやる気がなかったのです。
「日本国憲法」をどうするかという問題については、「実社会の紛争を解決するためにある」という法律に独特の視点が必要ではないか、と考えます。
多くの日本人が「日本国憲法無効論」を支持するのをためらうのは、「法的安定性」の問題があるからです。今まで信じて行動をしてきた法的枠組みを、今になってそのような法的事実がないと言われたら困るわけです。
世論調査では、「日本国憲法」の第9条は問題だから改正するべきだ、と考えている国民が半数を超えているようです。つまり、日本人は「日本国憲法」の重大な要素が日本の骨格ではない、と考えているわけです。
アメリカとフランスが成文憲法典を作り、ナポレオンが西欧中を征服して回ってフランス式の法体系をばらまいたために、西欧で「成文憲法典を持った国が近代国家なのだ」という新しい常識が誕生したのです。
江戸時代の日本には「江戸幕府憲法」なる文書はありませんでしたが、「禁中並びに公家諸法度」「武家諸法度」や鎖国に関する諸法令があり、当時の武士たちはこれを「祖法」と呼んでいました。
日本は、同盟国が攻撃されれば自分の方から助太刀に行く義務を負う、という内容の「まともな軍事同盟」を締結しなければならない状態に追い込まれてい...
「まともな軍事同盟」を日本が締結するのに決定的な障害になっているのが、憲法第9条です。自衛のための戦争でさえろくにできないのに、助太刀に行くことなど、この憲法下で出来るはずがありません。
トランプ大統領は、朝鮮からの脅威ぐらいは日本が自分で守れるはずだ、甘ったれるな、と言っているのです。そして支那の脅威に対しては、一緒になって守ろうと持ちかけているのです。
ルネッサンス期のイタリアの思想家であるマキアベリは、傭兵制の実害を実際に経験して、『君主論』で徴兵制により自前の軍隊を持つべきだと力説しています。