日本が戦後長い間、まともな戦力を持たなかったのは、アメリカが始めた戦争に無理やり協力させられるのを避けるためです。また、アメリカも日本がまともな戦力を持つことを警戒していたからでもあります。
ところが、最近になって、どちらの条件も消滅しました。支那が力をつけてきたために、日本はアメリカのためではなく自国のために戦力を持たなければならなくなったのです。
ルーズベルト大統領とその側近が共産主義に影響され、ソ連のスパイに操られて日本に戦争をしかけたということを、アメリカ人も分かってきました。そのために日本警戒論が薄らいできたのです。またアメリカの国力の相対的な弱体化により、単独で日本を守ることが出来なくなったという事情もあります。
結局、トランプ大統領の「Freedomの考えに基づいた本格的な軍事同盟か、高い金を払う傭兵契約か、のどちらかを選べ」という問いかけに対しては、合理的に考えれば、日本は本格的な軍事同盟を結ぶしかありません。
トランプ大統領は、日本の返事を待たずに、次々と行動に移っています。南朝鮮が信用できないので、アメリカの駐留軍は南朝鮮から撤退を始めています。また、北朝鮮がアメリカに届かない短距離の核兵器を持つことを容認する姿勢をしめしています。そしてその線で、北朝鮮と折り合いを付けようとしている様子です。
つまり、トランプ大統領は、朝鮮からの脅威ぐらいは日本が自分で守れるはずだ、甘ったれるな、と言っているのです。そして支那の脅威に対しては、一緒になって守ろうと持ちかけているのです。せっかくアメリカがこういうオファーをしてくれたので、日本はそれに応じるのが賢明です。
既存のマスコミがまともに事実を報じないために、多くの日本人はこのような現実に気づいていません。そのために、戦力の保持を禁じる第9条の問題も片付いていません。日本国憲法など成立していないので、この無効を宣言すればそれで済む話なのですが、既成事実の壁によって阻まれています。
日本国憲法は成立したという前提に立って、それを改正する作業も進んでいません。時間が無駄に過ぎています。