20世紀初頭にジェイコブ・シフ(1847~1920)というユダヤ人銀行家がニューヨークにいました。彼はドイツ生まれでしたが、アメリカに移住しロスチャイルド(ロンドン在住のユダヤ人金貸しで世界一の富豪)の代理人のようなことをしていました。彼はその後、クーン・ローブというユダヤ系の銀行の創業者の娘婿になり、その銀行の頭取になりました。なお、クーン・ローブは後にリーマン・ブラザーズに統合されました。
日露戦争の時に、戦費調達の使命を帯びた高橋是清がイギリスに行って日本の国債を欧米で発行しようとしたのですが、当初は誰からも相手にされませんでした。その時にシフが大量に引き受けました。シフは、「私が日本の国債を引き受けるのは、日本がユダヤ人をいじめているロシアをやっつけてくれるからだ」と言っていました。
さらにイギリスのロスチャイルド銀行やアメリカ・ドイツ・フランスの銀行も日本の国債を引き受けるようになりましたが、これらの銀行の多くがユダヤ系でした。中にはメンデルスゾーン銀行もありましたが、これはドイツのユダヤ系銀行です。あの有名な作曲家のメンデルスゾーンは、この一族なのです。
結局、日本が日露戦争に費やした戦費のかなりの部分が欧米のユダヤ系銀行の融資によるものでした。日露戦争は、ユダヤ人をいじめていたロシア帝国を欧米のユダヤ人がやっつけた戦争だった、という見方も可能です。
日露戦争に負けてロシア帝国はガタガタになり、最終的にユダヤ人に革命を起こされて、皇帝のロマノフ一族は皆殺しにされました。聖書に書かれている、「ユダヤ人をいじめたら不幸になり、彼らを優遇したら幸せになる」という予言は、かなり当たっているのです。
日露戦争の時にユダヤ人から資金を調達した高橋是清は、ユダヤ人との間の太いパイプを持っていましたが、二・二六事件のときに反乱軍に殺されてしまいました。上智大学教授だった渡部昇一先生は、「高橋是清が生きていれば、日本とアメリカの戦争はなかったのではないか」と仰っていました。
アメリカが日本に原油を売ることを拒否したのが、大東亜戦争の直接の原因です。アメリカの原油産業はユダヤ人が仕切っていたので、高橋是清だったら話を付けて石油の供給を続けることが出来ただろうということです。さらにユダヤ人は政界にも大きな影響力を持っていました。
以下はひと続きのシリーズです。
1月12日 戦後になって、アメリカはユダヤをえこひいきするようになった
1月13日 戦後、アメリカでユダヤ系の政治勢力が大幅に増大した
1月14日 アメリカのユダヤ人は、ロビー活動と政治資金で政治家を操っている
1月15日 アメリカ最大の政治勢力であるキリスト教福音派が、ユダヤ系と同盟した
1月16日 ユダヤ教とキリスト教の違いは、イエスを救済者と認めるか否か
1月18日 神様は、自分の力を見せつけるためにヨブを痛めつけた
1月19日 ヤハウェの神は、自分が全能であることを全世界に広めようとしている
1月21日 19世紀に多くのユダヤ人がロシアから逃げ出してアメリカに渡った
1月23日 ユダヤ人の社会主義者が、百年前からアメリカにたくさんいた
1月24日 ユダヤ人学者がアメリカの科学技術のレベルを上げた
1月27日 ユダヤ人は、最初は現地の人に歓迎されるがやがて嫌われる
1月28日 ポーランド政府は、ユダヤ系の自国民を見殺しにした
1月29日 第二次大戦後に、ポーランド人はユダヤ人を大虐殺した
2月2日 天変地異や核戦争でものすごい数の人類が死ぬ、と聖書は予言している
2月3日 アメリカは、聖書の予言を実現させるためにイスラエルを支援している
2月5日 イギリス国王は中途半端な宗派を強制し、プロテスタントを弾圧した
2月6日 メイフラワー号でやってきたピューリタンは、無許可で移住した
2月7日 初期には、本気で信仰を守るために移住してきた者も多かった
2月8日 大覚醒運動が起きたために、今でもアメリカではキリスト教が強い
2月9日 18世紀のアメリカでは、ちゃんとした信仰を持っていなければ劣等感にさいなまれた
2月10日 植民地時代のアメリカでは、社会的に活躍するにもちゃんとした信仰を持つ必要があった
2月11日 アメリカの州立教会の牧師は、難しい説教を長時間した
2月14日 巨大な教会(メガ・チャーチ)が続々と誕生している
2月16日 アメリカのキリスト教は、自己啓発産業になりつつある
2月25日 アメリカはプロテスタントの信仰によって老化が進んでいる