戦後のアメリカでユダヤ系の政治勢力が非常に増大した理由には3つの原因があります。
1.強力なユダヤ・ロビー
2.ユダヤ・マネー
3.ユダヤ系とキリスト教福音派(聖書に書かれていることが全部本当だと信じている信者たち)との同盟
アメリカ在住のユダヤ人は570万人で全アメリカ人3億人の2%弱です。ところがユダヤ人は政治的な意識が高くほとんどの有権者が投票する結果、アメリカ全体の投票数の4%がユダヤ人の票になっています。ユダヤ人はこの4%の票を武器にして政治家に対して強力なロビー活動を行っています。
ユダヤ人はアメリカ全土にまんべんなく散らばっているのではなく、特定の都市などに集中して住んでいます。従ってその選挙区の候補者は、ユダヤ人の意向に沿わないと当選できません。4%の票というのはかなりの威力があります。
「ユダヤ・マネー」は説明の必要などないでしょう。ユダヤ人たちは大富豪の仲間から募金を集め、その莫大な資金でマスコミを自分たちに有利な記事を書かせるわけです。さらにユダヤ資本がマスコミやハリウッドの映画産業を牛耳っているので、世論操作などお手のものです。
実はイスラム系アメリカ人は全米に600万人以上おり、その他にキリスト教を信じているアラブ人が200万人以上いるので、人的資源ではユダヤ人を上回っています。またアメリカに住んでいるイスラム教徒は貧しい者が多いのですが、サウジアラビアやクウェートなどイスラム系の金満国家があります。従って世界的規模での資金量を見ても、イスラム系はユダヤ系と遜色がありません。
ところがイスラム系は団結するのが苦手で、サウジの王家はアメリカに住んでいる信者仲間の運命に無関心だし、彼らを政治的に利用してやろうという知恵もないようです。ユダヤ人のように「政治的にへまをすると命がない」という極限状態を経験していないからかもしれません。
以下はひと続きのシリーズです。
1月12日 戦後になって、アメリカはユダヤをえこひいきするようになった
1月13日 戦後、アメリカでユダヤ系の政治勢力が大幅に増大した
1月14日 アメリカのユダヤ人は、ロビー活動と政治資金で政治家を操っている
1月15日 アメリカ最大の政治勢力であるキリスト教福音派が、ユダヤ系と同盟した
1月16日 ユダヤ教とキリスト教の違いは、イエスを救済者と認めるか否か
1月18日 神様は、自分の力を見せつけるためにヨブを痛めつけた
1月19日 ヤハウェの神は、自分が全能であることを全世界に広めようとしている
1月21日 19世紀に多くのユダヤ人がロシアから逃げ出してアメリカに渡った
1月23日 ユダヤ人の社会主義者が、百年前からアメリカにたくさんいた
1月24日 ユダヤ人学者がアメリカの科学技術のレベルを上げた
1月27日 ユダヤ人は、最初は現地の人に歓迎されるがやがて嫌われる
1月28日 ポーランド政府は、ユダヤ系の自国民を見殺しにした
1月29日 第二次大戦後に、ポーランド人はユダヤ人を大虐殺した
2月2日 天変地異や核戦争でものすごい数の人類が死ぬ、と聖書は予言している
2月3日 アメリカは、聖書の予言を実現させるためにイスラエルを支援している
2月5日 イギリス国王は中途半端な宗派を強制し、プロテスタントを弾圧した
2月6日 メイフラワー号でやってきたピューリタンは、無許可で移住した
2月7日 初期には、本気で信仰を守るために移住してきた者も多かった
2月8日 大覚醒運動が起きたために、今でもアメリカではキリスト教が強い
2月9日 18世紀のアメリカでは、ちゃんとした信仰を持っていなければ劣等感にさいなまれた
2月10日 植民地時代のアメリカでは、社会的に活躍するにもちゃんとした信仰を持つ必要があった
2月11日 アメリカの州立教会の牧師は、難しい説教を長時間した
2月14日 巨大な教会(メガ・チャーチ)が続々と誕生している
2月16日 アメリカのキリスト教は、自己啓発産業になりつつある
2月25日 アメリカはプロテスタントの信仰によって老化が進んでいる