国会が機能マヒしている

戦前も敗戦後も、日本にはかなり強い社会主義勢力があります。前回はその例として朝日新聞と野党を取り上げました。最近は、政治家の発言の言葉尻をとらえてそれを問題視したり、無理やりに政治家の行動をスキャンダルに仕立て上げる動きが激しくなっています。

その結果、議会が国政を議論することが少なくなっています。議会制民主主義の機能マヒによる社会主義化が起きているのです。

その一例が消費税の値上げです。昨年秋に消費税が値上げされましたが、国会でこの是非をめぐる議論があまりされず、「モリカケ」と「桜」の議論に費やされた時間の方がはるかに多かったのです。

この件については、財務省がその影響力を最大限に発揮して政治家やマスコミを黙らせて値上げを強行した、という見方がいまや常識になっています。増税は社会を衰退させるだけでなく、現体制への国民の信頼を壊す政治的な行為でもあります。このような重要なことが国会の議論によってではなく、単なる行政官庁によって推進されたのです。

財務省の官僚たちは極めて頭が良いという定評があります。優秀な組織が決めたことに議員以下国民がそのまま従ったということです。つまり、「何が正しいかは天才が決める。国民はそれに黙って従え」という社会主義のやり方なのです。

また今年に入って、武漢肺炎が支那から入ってきたという問題で大騒ぎになっていました。感染者が多い支那人と朝鮮人を入国禁止にするという当たり前の処置は、感染が知れ渡ってから2か月以上経ってからやっと実施されました。日本維新の会が安倍首相に提案する形で実現したのですが、それまでの間日本維新の会以外の野党はまともに議論していません。ここまで国会が弱体化しています。

このままだと、日本は再び強固な社会主義体制になり、国民は悲惨なことになってしまいます。この社会主義化を防ぐには、誠及びFreedomの考え方を復活させなくてはなりません。「正しい心で、仲間を助けることをしなければならない」という考え方を復活させなければなりません。

そのためには神道という日本の伝統を再評価しなければならないのです。ここまで言うと、多くの人は引いてしまうと思うのですが、こういう選択肢もあるのです。

以下はひと続きのシリーズです。

4月4日 右翼・左翼という言葉を使うと、現実が分からなくなる

4月7日 私有財産の否定は社会主義の条件ではない

4月9日 二つの大戦の間、多くの国が社会主義化した

4月11日 社会主義もFreedomから生まれた

4月14日 社会主義は独裁を志向する

4月16日 アメリカが石油を禁輸したから戦争になった、というのは説明になっていない

4月18日 英米は、歴史的に仲が悪かった

4月21日 ソ連の工作機関が、アメリカを戦争に誘導していった

4月23日 昭和初期には「間抜け」が大勢いた

4月25日 「右翼」「革新派」の多くは社会主義者だった

4月28日 ウィルソン大統領はソ連を助けた

4月30日  アメリカ嫌いの日本人が増えてきた

5月2日 日本は社会主義思想への対応を誤った

5月5日 金本位制復帰も、日本が社会主義化する大きな要因だった

5月7日 青年将校は急激に社会主義化した

5月9日 反乱を起こした青年将校は、社会主義者を指導者に仰いでいた

5月12日 ソ連が出した大金が、日本の軍人に渡った

5月14日 陸軍主流が、ソ連容認派になった

5月16日  国民は政党を見放し、軍人を支持した

5月19日 軍の幹部も社会主義化した

5月21日 日本共産党員も獄中転向し、非マルクス系の社会主義者になった

5月23日 天皇制を認めれば、社会主義を信奉してもOKになった

5月26日 ソ連のスパイが、近衛首相に政策提言をしていた

5月28日 近衛文麿は、多重人格者だった

5月30日 ソ連のスパイの尾崎秀実は、支那事変拡大を煽り立てた

6月2日 首相のブレインや官庁が、社会主義を主張していた

6月4日 支那との和平に社会主義者が反対した

6月6日 日本を社会主義化するために、戦争を利用した

6月9日 日本は、冷静な現状分析をしていなかった

6月11日 戦争を続けることが目的になった

6月13日 憲法が規定する自由主義の原則を、国の役所が否定した

6月16日 ソ連は、間抜けな社会主義者を利用した

6月18日 軍国主義者や右翼が悪い、というのは説明になっていない

6月20日 近衛上奏文には、本当のことが書かれていた

6月23日 昭和初期の日本の経済には、社会主義化するような必然性はなかった

6月25日 日本は、関東大震災後のバブルへの対応を誤った

6月27日 日本が社会主義化した大きな原因は、Freedomが輸入品だったこと

6月30日 「勝手気ままに金儲けする自由」では、社会主義に対抗できなかった

7月2日 隣人愛を誤解した外務大臣

7月4日 自由は、軍人にとって危険思想

7月7日 地獄への道は、善意で敷き詰められている

7月9日 朝日新聞は、社会主義を目指す

7月11日 国会が機能マヒしている

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コメント

  1. ソフィア より:

    議会制民主主義の機能不全は「真理などない」と言う相対主義の思想が蔓延しているからではないかと私などは思いますね。
    各人の思い込みが全てなら、真面目に議論などする人は居なくなります。
    すると議論よりも多数決の方が重要になり、多数派が独裁をする。