天皇制廃止は占領軍の社会主義政策

アメリカ占領軍がやろうとした主な政策を挙げると下記のようになります。
1、天皇制の廃止
2、言論統制
3、財閥解体・農地解放
4、共産党系労働組合の支援
5、日本国憲法制定

占領軍が上記のようなことをやったことは、多くの日本人にとっては承知の事実です。ただし、天皇制の廃止はかなりきわどいところまで行きましたが、最終的に中止になりました。

私たちは、この諸政策は日本の民主化政策の一環だった、と学校で教わりました。しかし、先入観を排してすなおに考えてみれば、日本をより一層社会主義化するための政策だということがわかるはずです。

このことを今から説明していこうと思います。

民主主義やLiberalism(自由主義)と君主制は、直接の関係はありません。イギリスが民主主義国家であることに多くの人は異論がないと思いますが、王制を採っています。君主制を敵視するのは、民主主義やLiberalism(自由主義)ではなく、マルクス系の社会主義です。

下記のような問題があったら、皆さんはどれが正解だと思いますか?共和国の意味として、下記の中から正しいものを選べ

・世襲の君主のいない国家
・法治国家
・中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国のような社会主義国家

私は②が正解だと思います。ラテン語のRes publicaが英語のRepublicになり、それを共和国と訳したわけです。Res publicaというのは、為政者と庶民に同じ法律を適用している国という意味です。

異民族に征服された国や専制国家などでは、支配者と被支配者に適用される法律は別でした。Res publicaには、君主がいない国などという意味はもともとなく、上にも下にも同じ法律が適用されるということです。もしも上級市民には特別の法律が適用されるのであれば、今の日本は法治国家ではありません。

Res publicaは、フランス語に入ってRepubliqueとなりましたが、ナポレオンは、「Republique Francaiseのナポレオン皇帝」と刻印した金貨を発行しました。皇帝のいる国でも共和国なのです。

今の日本には、君主というのは邪悪な存在だ、と考えている人がいますが、彼らはマルクス系の社会主義に洗脳されているのです。日本占領軍が天皇制を潰そうとしたのは、その幹部に社会主義者が大勢いたからです。

以下はひと続きのシリーズです。

7月14日 現代を宗教で読み解く

7月16日 宗教を本気で考える習慣が消えてしまった

7月18日 学校や家庭で、宗教を教えなくなった

7月21日 日本語に仏教用語が入り込んでいる

7月23日 神道の言葉も日本語に入っている

7月25日 社会を「科学的方法」で分析するのは難しい

7月28日 子供のころに感じた疑問は大切である

7月30日 ベトナム戦争の報道にも疑問を感じた

8月1日 1970年と1989年が、戦後のターニングポイント

8月4日 1970年頃から、電車の中で座席を譲らないようになった

8月6日 席を譲らなくなったのは、自由の考え方が強まったから

8月8日 日本人も、年功序列は問題があると思っている

8月11日 年功序列は仏教の発想

8月13日 日本を占領したアメリカ軍の幹部に社会主義者が大勢いた

8月15日 天皇制廃止は占領軍の社会主義政策

8月18日 言論統制も農地解放も占領軍の社会主義政策

8月20日 占領軍の社会主義者は、日本の軍人や官僚とは別系統だった

8月22日 アメリカ占領軍は、マルクス系社会主義を持ち込んだ

8月25日 戦後、日本は激しく大乗仏教化している

8月27日 戦後、神道の勢力が衰えた

8月29日 戦後、国籍や民族の違いを認めないようになった

9月1日 自虐は、大乗仏教と社会主義から来ている

9月3日 Freedomを自由と訳したから、社会主義が仏教化した

9月5日 「国家は悪いことをする」は仏教の発想

9月8日 1960年代に、日本の社会主義は大乗仏教化した

9月10日 フランスの学生は、大乗仏教に影響されて大学紛争を起こした

9月12日 日本の学生は、フランス製の仏教思想によって、大学紛争を起こした

9月15日 消費増税は、大乗仏教の発想からきた

9月17日 神道や仏教の知識がないから、日本の大乗仏教化に気づかない

9月19日 日本国憲法も、日本の大乗仏教化を促進した

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