オバマ大統領(2009年~2017年)は、以前のクリントン大統領とブッシュ(息子)大統領が行った政策を、さらに徹底しました。すなわち、二人の大統領が行ったアメリカのグローバル化とクリントン大統領が行った社会主義化政策をさらに進めたのです。
オバマの出自そのものが彼の政策を象徴しています。彼はケニア出身の黒人の父とアメリカ人の白人の母の間の子供です。だから彼が国籍や人種・民族の違いを無視するグローバリストになったのも当然です。彼の両親がともに社会主義者だったので、彼も社会主義者になりました。
彼は、弁護士時代に有権者登録活動をしていました。役所から自動的に郵便で投票用紙が送られてくる日本とは違い、アメリカでは、自分から役所に行って自分が投票資格をあることを説明して有権者登録をしないと、選挙権が与えられません。
貧困者や黒人は自ら進んで有権者登録をしないために投票率が低いので、政治家も彼らのことを考慮しません。黒人や貧困層に対して有権者登録活動をすること自体が、社会主義活動であり黒人の地位向上の活動なのです。このようなことから、オバマ自身が社会主義者であることが分かります。
オバマ大統領が最も熱心に推進したのが、全ての国民を健康保険制度に加入させようとしたことでした。鳴り物入りで成立しましたが、実際には中産階級に大幅な負担増をさせて、貧困層にも健康保険を適用させようというものでした。これは実質的な増税による社会福祉の充実で、社会主義政策です。
オバマ大統領の時代に、中国はますます傍若無人に振舞うようになりました。南シナ海の公海に勝手に飛行場を作り、チベットやウイグルの少数民族を激しく弾圧し、一帯一路政策を推進して途上国を実質的に植民地化しました。また国際貿易のルールを破って先進国の技術を盗み、自国の産業を不当に保護しました。さらにはあらゆる国に対して、政治的な工作活動を活発に行いました。
これに対してオバマ政権はほとんどなんの対抗処置もとらず、中国を政権中枢のメンバーの個人的な利益に利用しました。副大統領のバイデンと国務長官のヒラリー・クリントンは、中国から金銭的に莫大な利益を得ています。オバマ大統領の兄弟は中国国内でビジネスをやっています。
元大統領だったビル・クリントンとその妻でオバマ政権の国務長官だったヒラリーは夫婦で、共に弁護士でした。彼らが若いときに中国がこの夫婦に目をつけ、長年にわたって莫大な資金援助をしてきました。彼らが社会主義者になり親中国になったのには、このような事情もあります。
日本の外務大臣に相当する国務長官に中国と密接な関係を持つ人物が就任したので、オバマ政権が社会主義的になり親中になったのも、当然です。
以下はひと続きのシリーズです。
9月24日 自分が正しいと思っているから、アメリカは戦争ばかりする
9月26日 南部は、北部の文化の押し売りを嫌がって、南北戦争を起こした
9月29日 アメリカ人の、「自分は正しい」という発想は根強い
10月13日 トランプは、共和党の中のネオコンと戦って大統領になった
10月15日 トランプは、「メリー・クリスマス」にこだわった
10月17日 トランプの「アメリカ・ファースト」はFreedom
10月22日 ユダヤ人のほとんどは、アメリカとイスラエルに住んでいる
10月24日 第二次大戦後にアメリカはイスラエルを特別扱いし始めた
10月27日 「聖書の予言は必ず実現する」とアメリカの福音派は思った
10月29日 8000万人のアメリカ人が最後の審判を信じている