自分が大事にしているもの(財産・家族・名誉・若さ・健康など)は、いつかは無くなってしまいますが、その時に精神的に苦痛を感じます。この苦痛が嫌だったら、最初からものを持たなければ良いのです。仏教は、ものに対する執着を捨て去ることによって心の平安を得ようという教えです。
出家とは、自分の大事なものを捨て、以後は心を清らかにしてものに対する執着が出てくるのを抑える修業をすることです。自分の大事にしているものはすべて世俗の社会(浮世)にあるので、出家者は浮世から離脱して山の中に籠ることになります。仏教の僧侶は「浮世離れ」しているのが原則です。
浮世から離れ山の中に籠っている僧侶の眼から見ると、下界は欲望を抑えられない者たちが互いにものを奪い合っている下らない社会です。欲望を断ち切ることができないから争うわけで、争いは仏教的な理想に反します。
キリスト教・イスラム教・神道など仏教以外の宗教は、この世で神の教えを実現しようとします。この世での争いは、神の教えに従う者とそれに反する者の戦いであり、神の正義のための戦う者を立派だと考えます。キリスト教・イスラム教・神道など普通の宗教には、「原因が何であれ争うのは良くない」という考え方はありません。
国家は国民を守るために存在するので、必要ならば敵と戦わなければなりません。ところが仏教は、原因が何であれ戦うのは良くないと考えます。従って仏教からすれば、「国家は悪いことをする」ものです。
支那や朝鮮からウソの宣伝戦を仕掛けられて、「戦争中に日本はこんなに悪いことをやった」と言われると、大乗仏教の影響で「国家は悪いことをする」と洗脳された日本人は、それに同意してしまうのです。
実際には戦前の日本は支那・朝鮮・満州・台湾に悪いことをしたわけでなく、これらの国を近代化して共に戦う仲間にしようとしただけでした。このような考え方を「大アジア主義」と言っています。
以下はひと続きのシリーズです。
4月8日 5月に、トランプ大統領と金委員長が首脳会談をすることになった
4月9日 トランプ大統領は、とりあえず習近平に北朝鮮を抑えさせようとした
4月10日 トランプ大統領は、支那を外して直接北朝鮮と交渉し、核を放棄させようとしている
4月11日 最近まで、アメリカ人は支那をかわいそうな国だと思っていた
4月13日 支那は豊かになることによって自由な社会を作る、とアメリカ人は勘違いした
4月14日 支那に買われたアメリカの政治家やマスメディアは、今後もトランプ大統領に反対し続けるだろう
4月19日 アメリカと支那の冷戦がはじまると、支那が日本に仕掛ける宣伝戦はもっと激しくなる
4月20日 今のままでは、日本は支那の宣伝戦に耐えられそうにない
4月21日 日本は明治になるまで、支那の宣伝戦を経験しなかった
4月22日 日本人も外国人も同じ人間である、と思い込む習性が日本人にはある
4月24日 大乗仏教の影響で、日本人はウソの宣伝戦に騙されやすい
4月25日 支那の宣伝戦は、「国家は悪いことをする」と考える日本人の弱点を突いてくる
4月29日 憲法の本質的な議論を60年間避け続けてきたツケを、今ごろ払っている
5月1日 北朝鮮の核開発リスクは、従来からあるリスクにもう一つ追加されただけ