トランプ大統領は、支那を外して直接北朝鮮と交渉し、核を放棄させようとしている

「習近平は、北朝鮮に核兵器開発を断念させる気もないし、できもしないだろう。トランプ大統領はそのことを確認してから、支那を外して北朝鮮と直接に核開発を放棄させる交渉をはじめるだろう。そして支那には遠慮しなくなるだろう」、と国際政治の専門家は年初に予想していました。

そうしたら今年に入って、アメリカは北朝鮮と密かに話し合いを始めました。北朝鮮はアメリカと日本の厳しい経済封鎖によって、経済がこれ以上もたなくなり、アメリカと交渉せざるを得なくなったのです。専門家の予想通りの展開になり始めました。

トランプ大統領は南朝鮮の文大統領の要請を受け入れて、米韓合同軍事演習をオリンピックが終わった後に延期することに合意しました。さらにあたかも北朝鮮が主催国になったかのような様相を呈した冬季オリンピックの閉会式に、トランプ大統領は娘のイヴァンカさんを出席させました。

そして3月には、ついにトランプ大統領と金委員長の会談が発表されました。アメリカと北朝鮮との会談の下打ち合わせは、支那ではなくフィンランドで行われました。支那はトランプ大統領との約束を実現できなかったので、蚊帳の外に置かれたわけです。

南朝鮮の文大統領は、恥も外聞もなくオリンピックの間じゅう、北朝鮮の歓心を買っていました。日本のマスメディアは文大統領を、アメリカや日本など他の国の機嫌を損じて北朝鮮をもてなしているピエロのように報じていましたが、実はトランプ大統領の了解を得ながら両国の間を仲介していたわけです。

そしてその直後にトランプ大統領は、支那からの鉄鋼・アルミの輸入などに高率の関税をかけることに決めました。藤井厳喜先生など国際政治の専門家の予想通りの展開になっています。中でも藤井厳喜先生は、一昨年のアメリカ大統領選挙でも早い段階からトランプ大統領が当選すると予想していました。

トランプ大統領は、国家安全保障問題担当大統領補佐官に戦争大好き人間のボルトンを任命しました。この人事に恐怖を感じた金正恩委員長は、習近平主席に助けを求めに行きました。伝統に従って朝貢しに来た金正恩に対して、習近平は援助を約束したようですが、支那が北朝鮮に対して大した助けになるとも思えません。

トランプ大統領はこれから支那敵視政策をはじめるという前提に立って、日本はどうすればよいのか、をこれから考えてみます。

以下はひと続きのシリーズです。

4月8日 5月に、トランプ大統領と金委員長が首脳会談をすることになった

4月9日 トランプ大統領は、とりあえず習近平に北朝鮮を抑えさせようとした

4月10日 トランプ大統領は、支那を外して直接北朝鮮と交渉し、核を放棄させようとしている

4月11日 最近まで、アメリカ人は支那をかわいそうな国だと思っていた

4月12日 支那人は、昔からアメリカの世論を操作していた

4月13日 支那は豊かになることによって自由な社会を作る、とアメリカ人は勘違いした

4月14日 支那に買われたアメリカの政治家やマスメディアは、今後もトランプ大統領に反対し続けるだろう

4月15日 アメリカ軍は、支那軍に勝てない

4月16日 毛沢東は、支那の伝統的な皇帝そのもの

4月17日 支那人の戦いは、宣伝戦である

4月18日 アメリカと支那の間で、冷戦がはじまりそうだ

4月19日 アメリカと支那の冷戦がはじまると、支那が日本に仕掛ける宣伝戦はもっと激しくなる

4月20日 今のままでは、日本は支那の宣伝戦に耐えられそうにない

4月21日 日本は明治になるまで、支那の宣伝戦を経験しなかった

4月22日 日本人も外国人も同じ人間である、と思い込む習性が日本人にはある

4月23日 日本と支那の文化には、共通点があまりない

4月24日 大乗仏教の影響で、日本人はウソの宣伝戦に騙されやすい

4月25日 支那の宣伝戦は、「国家は悪いことをする」と考える日本人の弱点を突いてくる

4月26日 日本は、精神的な再武装をしなければならない

4月27日 日本の安全保障問題には、いくつかのタブーがある

4月28日 日本国憲法は、ハーグ陸戦条約違反

4月29日 憲法の本質的な議論を60年間避け続けてきたツケを、今ごろ払っている

4月30日 核兵器を持つことの重大さを、私は実感した

5月1日 北朝鮮の核開発リスクは、従来からあるリスクにもう一つ追加されただけ

5月2日 大きな抵抗に遭うだろうが、日本は核武装すべきである

5月3日 自国を自力で守る、というのが世界的な常識

5月4日 アメリカでは軍人が大統領になっている

5月5日 大乗仏教の発想が日本の安全保障の障害になっている

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