今から一か月ぐらい前に、アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が5月に米朝首脳会談をする、ということが公表されました。それまでは、戦争になるという情報と、会談が行われるという情報の相反する情報が入り乱れていました。
マスメディアは、冬季オリンピックが終わったらアメリカ軍がいつ北朝鮮を攻撃してもおかしくない、と危機をあおるような報道をしていました。一方、インターネットや会員制サイトでは、1月ごろからアメリカと北朝鮮が密かに接触して話し合いをしている、という情報が流れていました。
私にとっても戦争になるか否かは重大なことなので、去年の年末から今年の2月初めにかけて夢中になっていろいろな情報を集めした。私には特別な情報ルートなどありませんが、インターネットや海外放送などにアクセスすればかなり掘り下げた情報に接することもできます。
その結果、国際政治の専門家は、戦争にはならず話し合いで解決する、と考えていることが分かってきました。そもそもトランプ大統領は一昨年の大統領選挙期間中から、「北朝鮮の若いのに会っても良いよ。一緒にハンバーガーを食べたいよ」と言っていました。専門家はこういう情報を意外に重視するのですね。
私は、テレビでオリンピックの中継を見ながらも、北朝鮮とアメリカの関係がどうなっているのかを考えようと思い、2017年から今までに何が起きたのかを振り返ってみました。昨年の秋ぐらいまでは、アメリカは支那と北朝鮮を盛んに脅かしていました。
2017年1月 トランプさんが大統領に就任
2017年秋まで 北朝鮮は核爆弾の実験2回とミサイル発射実験を3回行った
アメリカは、北朝鮮をテロ再支援国家に再指定した
国連安保理は北朝鮮に対する経済制裁の強化を決議した
アメリカは、戦略爆撃機・空母・原子力潜水艦で北朝鮮を威嚇した。
2017年10月 トランプ大統領は、「チビのロケットマンとの対話、交渉は時間の無駄である」と述べ、ホワイトハウスは「北朝鮮と交渉すべき時ではない」と発表した。
以下はひと続きのシリーズです。
4月8日 5月に、トランプ大統領と金委員長が首脳会談をすることになった
4月9日 トランプ大統領は、とりあえず習近平に北朝鮮を抑えさせようとした
4月10日 トランプ大統領は、支那を外して直接北朝鮮と交渉し、核を放棄させようとしている
4月11日 最近まで、アメリカ人は支那をかわいそうな国だと思っていた
4月13日 支那は豊かになることによって自由な社会を作る、とアメリカ人は勘違いした
4月14日 支那に買われたアメリカの政治家やマスメディアは、今後もトランプ大統領に反対し続けるだろう
4月19日 アメリカと支那の冷戦がはじまると、支那が日本に仕掛ける宣伝戦はもっと激しくなる
4月20日 今のままでは、日本は支那の宣伝戦に耐えられそうにない
4月21日 日本は明治になるまで、支那の宣伝戦を経験しなかった
4月22日 日本人も外国人も同じ人間である、と思い込む習性が日本人にはある
4月24日 大乗仏教の影響で、日本人はウソの宣伝戦に騙されやすい
4月25日 支那の宣伝戦は、「国家は悪いことをする」と考える日本人の弱点を突いてくる
4月29日 憲法の本質的な議論を60年間避け続けてきたツケを、今ごろ払っている
5月1日 北朝鮮の核開発リスクは、従来からあるリスクにもう一つ追加されただけ