アメリカのトランプ大統領は、本気になって支那の力を弱めようと考えています。アメリカと支那が激しく争うなどということが今までなかったので、今後どういう展開になるか予想が容易ではありません。
言えるのは、アメリカには親中派が多いので、トランプ大統領は国内で大きな抵抗に遭うだろうということです。アメリカは100年前は、列強から支那を守るという役割を演じていました。支那もアメリカを味方にしようと努力をしてきました。
支那は軍事的にも経済的にも基礎が弱いので、相手国の世論を味方につける戦略を非常に重視しています。日本も例外ではなく、マスメディアは支那に懐柔されているし、外務省には「チャイナスクール」という親中派が多いです。支那はチベットやウイグルを侵略しているのに、それを報じようとする大手のマスメディアがないことからも、それが分かります。
支那は、昔からアメリカの世論操作を行っています。蒋介石は日本と対抗するために、アメリカを味方につけようとしました。そこで目を付けたのが宋美齢です。彼女は上海出身の大財閥の娘で、子供の頃からアメリカで教育を受け、そこのお嬢様大学を卒業しました。
蒋介石は宋美齢と結婚することによって、アメリカの支配層と人脈を作りました。そして自らもキリスト教に改宗することによって、アメリカ人の支持を得ることに成功しました。
20世紀初頭、アメリカの諸キリスト教団は8000人の宣教師を支那に送り込み、支那人を改宗させようと必死になっていました。支那での宣教活動はあまり効果がありませんでしたが、宣教師たちは自分たちの働きで支那人が善人になったという報告を新聞に書いていました。このようなインチキな情報から、可愛そうな支那を日本がいじめているという印象がアメリカ人に徐々に定着しました。
ちょうどその時に、支那の大物政治家である蒋介石がキリスト教に改宗したので、アメリカ人の支那人びいきと日本人移民排斥運動がさらにはげしくなりました。大東亜戦争の遠因は、意外にもこの辺にあります。
日本の敗戦後、支那に内乱が起こり共産党が勝ちました。この時アメリカ人は支那人を嫌いにならず、彼らを共産主義という悪魔から救い出そうと考えたのです。
以下はひと続きのシリーズです。
4月8日 5月に、トランプ大統領と金委員長が首脳会談をすることになった
4月9日 トランプ大統領は、とりあえず習近平に北朝鮮を抑えさせようとした
4月10日 トランプ大統領は、支那を外して直接北朝鮮と交渉し、核を放棄させようとしている
4月11日 最近まで、アメリカ人は支那をかわいそうな国だと思っていた
4月13日 支那は豊かになることによって自由な社会を作る、とアメリカ人は勘違いした
4月14日 支那に買われたアメリカの政治家やマスメディアは、今後もトランプ大統領に反対し続けるだろう
4月19日 アメリカと支那の冷戦がはじまると、支那が日本に仕掛ける宣伝戦はもっと激しくなる
4月20日 今のままでは、日本は支那の宣伝戦に耐えられそうにない
4月21日 日本は明治になるまで、支那の宣伝戦を経験しなかった
4月22日 日本人も外国人も同じ人間である、と思い込む習性が日本人にはある
4月24日 大乗仏教の影響で、日本人はウソの宣伝戦に騙されやすい
4月25日 支那の宣伝戦は、「国家は悪いことをする」と考える日本人の弱点を突いてくる
4月29日 憲法の本質的な議論を60年間避け続けてきたツケを、今ごろ払っている
5月1日 北朝鮮の核開発リスクは、従来からあるリスクにもう一つ追加されただけ