日本の政府は昔から、ウソの宣伝戦をほとんどしてきませんでした。大東亜戦争中に「日本は戦争で勝っている」と大本営発表をしたことはありますが、これは時の政府の自信喪失が表面に現れたもので、支那のように敵国に対する作戦のひとつとしての宣伝戦とは違います。
戦後になって、「日本は近隣諸国に悪いことをした」というウソの歴史を教えるようになりましたが、これも敵に対する作戦の一環としての宣伝戦とは違います。「国家は悪いことをする」という偏向した考え方を国民に植え付ける、一種の思想教育です。
日本人はウソの宣伝戦をしないので、支那人や朝鮮人も宣伝戦をしないと思い込んでいます。そのために日本人は昔から騙されてえらい目に遭ってきました。今後、支那のウソに基づく宣伝戦は一層激しさを増すことでしょう。
「支那人や朝鮮人はウソの宣伝戦をしない」という日本人の思いこみの基にあるのは、「日本人も支那人や朝鮮人も、同じ文化を共有しているから、考えることも同じはずだ」という勘違いです。
この日本人の勘違いは、二段階のプロセスを通じて作られています。
第一段階は、「日本と支那や朝鮮は、漢字・儒教・仏教などの文化を共有している」という歴史的事実に対する誤解です。
第二段階は、「人間には個性の違いや民族の違いなどなく、みな同じである」という特殊な考え方からきた思い込みです。
第一段階の、「「日本と支那や朝鮮は、漢字・儒教・仏教などの文化を共有している」というのは誤解です。漢字というのは言葉を文字で伝える手段であって、言葉そのものとは違います。日本語と支那語は、文法も単語も基本的な部分が違います。朝鮮語と日本語の文法は似ていますが、基本語彙はほとんどが違います。
本場の儒教は道徳を重視しており、支那の皇帝は道徳を守っていれば帝位を保つことができますが、不道徳なことをすれば内乱によって滅ぼされます。ところが日本の天皇陛下は、道徳を守るために存在しているのではなく、天照大神の魂をご自身の心に付着させ、その力で日本を守るのが務めです。日本には、本場の儒教はありませんでした。
以下はひと続きのシリーズです。
4月8日 5月に、トランプ大統領と金委員長が首脳会談をすることになった
4月9日 トランプ大統領は、とりあえず習近平に北朝鮮を抑えさせようとした
4月10日 トランプ大統領は、支那を外して直接北朝鮮と交渉し、核を放棄させようとしている
4月11日 最近まで、アメリカ人は支那をかわいそうな国だと思っていた
4月13日 支那は豊かになることによって自由な社会を作る、とアメリカ人は勘違いした
4月14日 支那に買われたアメリカの政治家やマスメディアは、今後もトランプ大統領に反対し続けるだろう
4月19日 アメリカと支那の冷戦がはじまると、支那が日本に仕掛ける宣伝戦はもっと激しくなる
4月20日 今のままでは、日本は支那の宣伝戦に耐えられそうにない
4月21日 日本は明治になるまで、支那の宣伝戦を経験しなかった
4月22日 日本人も外国人も同じ人間である、と思い込む習性が日本人にはある
4月24日 大乗仏教の影響で、日本人はウソの宣伝戦に騙されやすい
4月25日 支那の宣伝戦は、「国家は悪いことをする」と考える日本人の弱点を突いてくる
4月29日 憲法の本質的な議論を60年間避け続けてきたツケを、今ごろ払っている
5月1日 北朝鮮の核開発リスクは、従来からあるリスクにもう一つ追加されただけ