イギリスの王位継承法の改正に影響されて、女系天皇容認論が出てきた

女系天皇容認論の主張が強くなってきましたが、これには様々な背景があります。最近イギリスの王位継承法が改正されたので、それに影響を受けたという面もあります。また、支那が日本の世論を工作した結果でもあります。そして最も大きな原因は、日本国内で大乗仏教からきた平等の考え方が強まっているためです。

2013年にイギリスの王位継承法が改正され、カトリック教徒と結婚した者は皇位継承権を失うという規定が削除されました。また男女の区別がなくなり、先に生まれた順で順位をつけることになりました。

1701年の王位継承法は、英国国教会の信者しか国王になれず、さらに配偶者がカトリックの信者であってはなりませんでした。2013年の改正で配偶者がカトリック信者であっても構わないことになったわけです。

従って、国王本人は英国国教会の信者でなければならないという規定は、今でも残っています。このように君主は、その民族の宗教的伝統を受け継ぐ存在でなければなりません。20年以上前に事故死したダイアナ元王太子妃に関して、暗殺されたといううわさが絶えないのも、これと関係があります。

彼女は二人の王子を生みましたが、その後チャールズ王太子と離婚しました。さらにエジプト人の大富豪をボーイフレンドにしましたが、そのままほっておけば二人は結婚しそうでした。この意味がお分かりでしょうか。

エジプト人のボーイフレンドはイスラム教徒ですが、イスラム教徒はイスラム教徒としか結婚することができません。ダイアナさんは結婚を契機にイスラム教に改宗する可能性が高かったのです。

彼女の息子が将来イギリスの国王になったとき、その母親がイスラム教徒だ、ということになるわけです。普通のイギリス人は、母親がイスラム教徒である国王を容認するでしょうか。

このように君主は、その民族の宗教的伝統を忠実に守らなくてはなりません。そうでないとその民族の発想の基がくずされてしまうのです。この視点で日本を考えると、日本の皇室は神道の伝統の上に立っているので、天皇陛下は神道の伝統に沿った存在でなければならない、ということが分かります。

以下はひと続きのシリーズです。

12月20日 最近、世界中で世論の予測が外れまくっている

12月21日 アメリカと日本のマスコミは、トランプ大統領の当選を予想できなかった

12月22日 隠れトランプの存在によって、マスコミが選挙予想を外した

12月23日 第二次世界大戦ごろからアメリカのグローバル化が始まった

12月24日 グローバル主義者は、固有の文化や習慣を破壊して均一の世界を作ろうとした

12月25日 アメリカに黒人の大統領が現れた

12月26日 アメリカは、また人種差別をするようになるだろう

12月27日 アメリカの支配層が総がかりでトランプの邪魔をした

12月28日 支那人もアメリカの変化を見抜けなかった

12月29日 各国の自国中心主義は、連動している

12月30日 アメリカと日本のグローバル主義は、発想の基が違う

12月31日 アメリカのグローバル主義者は、人種・宗教差別は目的に反する、と考えている

1月4日 アメリカは、男女平等の国ではない

1月5日 日本国憲法の男女平等の規定は、アメリカ占領軍が作った

1月6日 男女の平等は、具体的に考えるべきである

1月7日 女系天皇容認論は、男女平等を皇室にも持ち込む議論

1月8日 イギリスの王位継承法の改正に影響されて、女系天皇容認論が出てきた

1月9日 女系天皇では、天皇陛下の務めを果たせない

1月10日 支那が「女系天皇」で日本を弱体化しようとしている

1月11日 女系天皇容認論は、グローバル主義と大乗仏教の合作

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする