なぜアメリカと日本のマスコミは、トランプ大統領の当選を予想できなかったのでしょうか。理由はいくつかあると思います。
アメリカの大統領選挙には、一説によれば70億ドル(8000億円)かかると言われており、その多くがマスコミに支払われます。アメリカのマスコミは、自分たちに金を払ってくれる候補者のためなら何でもします。その候補に人気がないことが分かっていても、そのことを書かないわけです。
日本のマスコミは表面上「中立」を標ぼうしていますが、アメリカのマスコミは支持者をはっきりさせます。大手マスコミの多くはヒラリー・クリントンを支持していましたから、彼女に不利な情報を無視した、ということもあったと思います。
もう一つの理由は、「隠れトランプ」の存在です。心の内ではトランプさんに投票しようと考えてはいるが、それを口外しない人を「隠れトランプ」と言います。当時、トランプ候補を支持する人は、「白人、男性、低所得者」だといわれていました。貧しく不満だらけで人種差別者の白人が主としてトランプ候補を支持していると言われていました。セクハラばかりしているので白人でも女性はトランプ候補を支持していない、とまで言われていました。
人には誰でも見栄があるので、自分の事を社会から脱落して落ちぶれた者だと他人から思われたくありません。自分がトランプ候補を支持していると分かると、相手は自分の事を社会の落伍者だと誤解する恐れがあります。
そのために、選挙前に支持する候補者を聞かれてウソをつく人が多かったのです。調査機関やマスコミは多くの人に誰を支持するか調べるので、「隠れトランプ」の存在によって判断を誤りました。
選挙後にトランプ大統領の支持者を再調査したところ、「白人、男性、低所得者」が主な支持者だというのはデタラメで、有色人種や女性・高額所得者もかなりの率でトランプ大統領の投票していました。特に支那系アメリカ人は、本国の指示でトランプ候補に投票していました。当時の支那政府幹部は、トランプさんを「どうせ金で転ぶオッサンだろうから、利用しよう」と舐めていたのです。
以下はひと続きのシリーズです。
12月21日 アメリカと日本のマスコミは、トランプ大統領の当選を予想できなかった
12月22日 隠れトランプの存在によって、マスコミが選挙予想を外した
12月23日 第二次世界大戦ごろからアメリカのグローバル化が始まった
12月24日 グローバル主義者は、固有の文化や習慣を破壊して均一の世界を作ろうとした
12月26日 アメリカは、また人種差別をするようになるだろう
12月27日 アメリカの支配層が総がかりでトランプの邪魔をした
12月30日 アメリカと日本のグローバル主義は、発想の基が違う
12月31日 アメリカのグローバル主義者は、人種・宗教差別は目的に反する、と考えている
1月5日 日本国憲法の男女平等の規定は、アメリカ占領軍が作った
1月8日 イギリスの王位継承法の改正に影響されて、女系天皇容認論が出てきた