第二次世界大戦前後からのアメリカは、グローバル主義者に支配されるようになりました。彼らは、大企業のコストが削減され利益が増えることが結局はアメリカのためになり、Freedomにも合致すると考えました。
そして第二次世界大戦後も次々と戦争を起こし、大企業の世界的な事業展開の邪魔になる各民族の独自文化を次々に破壊していきました。その過程で民族の独自文化の基礎にある「自分の属している人種・民族や宗教が優れている」というプライドを潰していきました。アメリカが民族の独自文化を潰していったのには、共産主義・社会主義にアメリカ人が染まって行ったという理由もあります。共産主義というのは固有の文化を否定し、世界をノッペラボーの均一社会にしようとします。このへんについては、後ほどもっと詳しく説明しようと思います。
第二次世界大戦前まで盛大に人種差別や宗教差別をやっていたアメリカが、戦後になって次第に人種差別や宗教差別を撤廃していきました。この運動の先頭に立ったのがマスコミで、最近のアメリカのドラマを見ていると、黒人の上司が白人の部下に指示する場面が多く出てきます。このような活動の結果、黒人の大統領まで誕生しました。
また、クリスマスに「メリー・クリスマス」と言うと、「キリスト教以外の宗教を信じる人につらい思いをさせ、宗教差別になる」という意見がマスコミを中心に出てきて、「ハッピー・ホリデイ」と言わなければならないという空気まで出来ました。
企業はアメリカ国内の工場を閉鎖し、賃金の安いメキシコや支那などに移転しました。中南米からアメリカに潜入してくる不法移民の取り締まりを怠け、実質的に不法移民を容認する政策を採ったため、アメリカ人労働者の失業率が上がり賃金は下がりました。このようにしてアメリカは、超格差社会になってしまいました。
1989年に経済の開放政策に転じた支那に対しては、アメリカだけでなく日本や他の先進国からの投資が集中しました。先進国が技術と資本を持ち込み、支那の政府は土地と安い労働力を提供し、進出企業に対してストライキをするなどというけしからん労働者は支那政府がつまみ出しました。支那政府が人材派遣会社になったわけです。
このようにして支那は短期間に経済的に成長しました。これは支那自身の能力によるものではなく、アメリカをはじめとした先進国のグローバル主義のおかげです。
以下はひと続きのシリーズです。
12月21日 アメリカと日本のマスコミは、トランプ大統領の当選を予想できなかった
12月22日 隠れトランプの存在によって、マスコミが選挙予想を外した
12月23日 第二次世界大戦ごろからアメリカのグローバル化が始まった
12月24日 グローバル主義者は、固有の文化や習慣を破壊して均一の世界を作ろうとした
12月26日 アメリカは、また人種差別をするようになるだろう
12月27日 アメリカの支配層が総がかりでトランプの邪魔をした
12月30日 アメリカと日本のグローバル主義は、発想の基が違う
12月31日 アメリカのグローバル主義者は、人種・宗教差別は目的に反する、と考えている
1月5日 日本国憲法の男女平等の規定は、アメリカ占領軍が作った
1月8日 イギリスの王位継承法の改正に影響されて、女系天皇容認論が出てきた