為政者を選挙で選んだから近代的な先進国だというのなら、13世紀のモンゴル帝国も近代的な先進国でした。クリルタイという会議で帝国の最高指導者を選出したからです。
そもそも選挙によって為政者を選ぶという民主制が現時点で機能している欧米諸国や日本は、20世紀に入った時にはみな民主制でした。第二次世界大戦後に独立したような国に、民主制が機能している国はありません。つまり南朝鮮は、第二次大戦後に独立し、未だに民主主義を行うことのできない諸国の一つということです。
近代的な民主主義になるには、いくつかの条件をクリヤーしなければなりません。
1、国民が誰でも納得する妥当な法を持っていること。
国民がみな正義の法に従うので、法治国家になるのです。そうでなければ、脅迫や金によって不正な選挙になってしまうだけです。正義の法の根底にあるのが、Freedomや誠の考え方なのです
2、国民全体が仲間意識を持っていること。
国民全体が仲間意識を持つからこそ、選挙ができるのです。国民が部族に分かれていれば、みんな自分の部族の代表に投票するだけで、国政が行えなくなり、かえって国が混乱します。身分の差が厳しい社会でも、国民は自分たちの身分の代表に投票するだけです。
朝鮮には、Freedomや誠の考え方がありません。朝鮮の最高のルールは、強い者に従う(事大主義)ということです。相手が強者であれば、どんな無理難題にでも従います。朝鮮の歴代王朝は、自国の少女を無理やりに貢女(性奴隷)にして支那の権力者に捧げてきました。これが正義の法でしょうか。朝鮮には近代的な民主主義を行う条件の一つである「国民が誰でも納得する法を持っていること」が、欠けています。
第二次大戦後に独立したような国は、軍隊がクーデターによって政権を掌握しました。軍隊は戦いに勝ちぬくための合理性を追求するため、部族主義や社会階級をできるだけ抑止します。軍隊は低開発国では唯一の国民的な組織であり、国政をまがりなりにも担当できる能力を持つ唯一の組織です。
従って軍隊がクーデターによって政権運用を行うということは、その国が近代的な民主主義になるために必要な二番目の条件である、「国民全体が仲間意識を持っていること」を欠いている証拠なのです。
以下はひと続きのシリーズです。
11月9日 敗戦後に、手のひらを返したように、朝鮮人は反日になった
11月12日 アメリカ軍は、朝鮮人が自立できないことを知っていた
11月13日 南朝鮮は、日本に逃げてきた済州島民の引き取りを拒否した
11月14日 毛沢東は、自分に反抗的な軍人を始末するために、朝鮮戦争に参戦した
11月15日 朝鮮戦争当時の指導者は、個人的な利益のために戦争をした
11月16日 アメリカの支配者は、朝鮮戦争に勝つことを望んでいなかった
11月19日 なぜ朝鮮人は反日なのか、専門家の意見を紹介する
11月21日 実務を行っていた「親日派」を弾圧するわけにはいかなかった
11月22日 軍人政権時代は、南朝鮮の独立は自らが勝ち取ったものではない、と分かっていた
11月23日 為政者を選挙で選んだからといって、先進国になれるわけではない
11月24日 朝鮮は、民主国家になる二つの条件の両方を欠いている
11月25日 朝鮮人は、朝鮮は世界の中心だ、と考えるようになった