沖縄方言は、古代日本語

これから少し詳しく沖縄の歴史を述べ、沖縄が日本の一部であることを説明していきます。

8000年ぐらい前から沖縄でも縄文土器が作られていました。2017年1月24日の日本経済新聞は、沖縄県北谷町で「亀ヶ岡式土器」が発見された、と報じています。亀ヶ岡は青森県の縄文遺跡で、実に2000キロ離れた青森と沖縄は同じ文化圏だったのです。さらに弥生時代には、貝を通貨とした交易が沖縄と九州で行われていました。

そもそも我々日本人は、マンモスを追いかけて樺太・北海道経由で南下した北方系のご先祖様と、黒潮に乗って北上し稲を持ってきた南方系のご先祖様とが交じり合ってできた民族です。2014年に琉球大学は、遺伝的には琉球の住民は台湾や大陸とつながりがなく、日本本土に近いと発表しました。本土の日本人と沖縄の住民は同じ遺伝子を受け継いでいます。

沖縄方言は、東京や京都に住む人間には理解できず、まるで違う言葉だと感じてしまいますが、これは誤解です。民族学者の柳田国男は「方言周圏論」を唱えています。日本語は京都から同心円状に各地に分布したのですが、周辺部には古い形が残り、中心部がどんどん変化した、という説です。つまり、沖縄の方言は古代日本語のタイムカプセルなのです。

例えば、昆虫のトンボのことを沖縄では「あーけーじゅ」鹿児島では「あけず」と言い、古代日本語では「あきづ」といいました。なお、福島や宮城では「あげず」と言っています。

沖縄の神道は、日本本土の神道の分派です。神主はノロあるいは聞得大君と呼ばれる女性で、これなどは邪馬台国の卑弥呼のおもかげを今に保存していると考えられています。また、日本書紀や古事記に記載されているのとよく似た説話が沖縄にもあります。沖縄で一番有名な神社は「波上宮」ですが、祭神は「イザナギの尊」「速玉男の尊」「事解男(ことさかお)尊」で熊野本宮大社と同じです。

沖縄には、「エイサー」という沖縄三味線と太鼓を伴奏に踊る伝統芸能があります。メロディーや雰囲気は沖縄独特なのですが、お盆に時期に先祖の魂を送迎するためのもので、日本の盆踊りと同じです。それもそのはずで、1603年に福島県出身の浄土宗の僧侶が伝えた念仏踊りが発展したものです。

このように、沖縄の文化は日本本土と基本的に同じで、沖縄文化が日本とは違うというのは、事実の捏造です。

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