イランの革命防衛隊がタンカーを攻撃した可能性もある

イランの革命防衛隊が日本のタンカーを攻撃したという説もあります。これはアメリカのポンペオ国務長官が言い出した説で、不鮮明な動画を証拠として公開しています。日本政府はこれだけでは証拠として不十分だとし、確実な証拠の提供をアメリカに求めています。

イランの革命防衛隊がやったという説もありえます。革命防衛隊はイスラム教に絶対的な忠誠を誓っており、アメリカやイスラエルなどイスラム教の敵に対して容赦しません。

聖書には、「イスラエルに敵の大軍が攻め込んで敗退した後、世界中で巨大な災難が続き、最終的にイエス・キリストが再臨して、地上が神の国になる」という予言が書かれています。この件についてはすでに書きましたが、イスラム教にはこの予言の裏返しの予言があります。

つまり、この世の終わりの大混乱のなかで、マフディという救世主が再臨する、という予言です。そこで過激なイスラム教徒は、「救世主の再臨を早めるためには、むしろ大戦争などを起こして世界を混乱させた方が良い」と考えるようになっています。イスラム教はユダヤ教やキリスト教より後にできた宗教ですから、後出しジャンケンのような説が多くあるのです。

イランの革命防衛隊が、このようなイスラム版のハルマゲドン(世界最終戦争)を望んでいる恐れが十分あります。一方、最高指導者のハメネイ師は、「核兵器も戦争も望んでいない」と安倍総理に話しています。革命防衛隊とイランの最高指導者の考えが違うかもしれません。

革命防衛隊は最高指導者のハメネイ師に無断で、日本のタンカーを攻撃したのかもしれません。ということであれば、最高指導者のハメネイ師も国内を抑えきれていないような状態にイランがなっているということになります。

一方のアメリカでは、福音派が救世主(イエス・キリスト)の再臨を早めるためにイランとの戦争を望んでいるようです。そしてその尻馬に、イスラエルやアラブ諸国が乗っています。一方のイランのイスラム強硬派も、救世主(マフディ)の再臨を早めるためにアメリカとの戦争を望んでいるようです。

以下はひと続きのシリーズです。

6月28日 「イラン核合意」は中途半端

6月29日 イランは本気でイスラエルに対抗している

6月30日 イランは、中東のリーダーになろうとしている

7月1日 ユダヤ人もアメリカ人も、同じように、神から約束された地に移住した

7月2日 アメリカの正副大統領は、聖書に書かれていることはすべて本当だ、と信じている

7月3日 中東で大戦争が起き世界を大災害が襲った後神の国が現れる、と多くのアメリカ人が信じている

7月4日 アメリカがイスラエルを支援しているのは、宗教的な理由から

7月5日 イランとアメリカの間を仲介できるのは、日本だけ

7月6日 アメリカとイランの対立は宗教対立である

7月7日 「Bチームが日本のタンカーを攻撃した」という説がある

7月8日 イランの革命防衛隊がタンカーを攻撃した可能性もある

7月9日 イランの安定は、日本にとって非常に重要である

7月10日 ハメネイ師は、安倍総理と今後も話し合いを続けることを望んだ

7月11日 イランとアメリカの主張には、それぞれ弱点がある

7月12日 イスラム教によって中東をまとめることは、できない

7月13日 聖書の預言がいつ起きるのかは、分からない

7月14日 神様を召使いにする考え方

7月15日 アメリカでは、外国人も意見を述べることができる

7月16日 日本もそろそろ他国の世論を誘導する技術を磨いたほうがいい