ハメネイ師は、安倍総理と今後も話し合いを続けることを望んだ

安倍総理とハメネイ最高指導者の会談の内容は、ハメネイ師のツイッターを見たら分かります。

安倍総理はハメネイ師に、「アメリカはイランと対話を望んでいる」というトランプ大統領の言葉を伝えました。これに対しハメネイ師は、「安倍総理は信頼するが、私はトランプ大統領の言葉を信じない。誠実な交渉はトランプのような人間からは生まれない。だから、トランプ大統領には返事をしない」と回答しました。

さらに、「誠実な態度がアメリカの高官には見られない。トランプ大統領は、日本で安倍総理とイランの件を話したが、帰国後にイランの石油化学工業に経済制裁を課した。これで誠実さが伝わるだろうか。」とも言っています。

確かにそのとおりで、アメリカの財務省は、安倍総理がイランを訪問する直前の6月7日に、イラン革命防衛隊に資金援助をしているイランの大手石油化学会社に経済制裁を発動しています。また合意を勝手に破棄したのだから、確かにアメリカは誠意がありません。

そして最後に、「アメリカとの交渉はイランの発展につながると安倍総理は言ったが、イランの発展は神の恵みによって得られる。アメリカとの交渉などは不要である」と強硬な態度を示しました。いかにも宗教指導者らしいです。

イラン最高指導者のハメネイ師が安倍総理に対し「トランプ大統領を信用しない、彼には返事をしない」と言ったというので、安倍総理の仲介は失敗に終わった、という意見があります。

しかしハメネイ師は同時に、「安倍総理は信用する。今後も話をしたい」と言っています。安倍総理が今後も仲介を続けることを期待していて、ただトランプ大統領と直接話をするのを拒否しているだけです。

ハメネイ師から仲介を続けることを期待されているのだから、安倍総理は今後も仲介を続けるでしょう。イランとアメリカとの関係を修復することは、日本の大きな国益につながります。

以下はひと続きのシリーズです。

6月28日 「イラン核合意」は中途半端

6月29日 イランは本気でイスラエルに対抗している

6月30日 イランは、中東のリーダーになろうとしている

7月1日 ユダヤ人もアメリカ人も、同じように、神から約束された地に移住した

7月2日 アメリカの正副大統領は、聖書に書かれていることはすべて本当だ、と信じている

7月3日 中東で大戦争が起き世界を大災害が襲った後神の国が現れる、と多くのアメリカ人が信じている

7月4日 アメリカがイスラエルを支援しているのは、宗教的な理由から

7月5日 イランとアメリカの間を仲介できるのは、日本だけ

7月6日 アメリカとイランの対立は宗教対立である

7月7日 「Bチームが日本のタンカーを攻撃した」という説がある

7月8日 イランの革命防衛隊がタンカーを攻撃した可能性もある

7月9日 イランの安定は、日本にとって非常に重要である

7月10日 ハメネイ師は、安倍総理と今後も話し合いを続けることを望んだ

7月11日 イランとアメリカの主張には、それぞれ弱点がある

7月12日 イスラム教によって中東をまとめることは、できない

7月13日 聖書の預言がいつ起きるのかは、分からない

7月14日 神様を召使いにする考え方

7月15日 アメリカでは、外国人も意見を述べることができる

7月16日 日本もそろそろ他国の世論を誘導する技術を磨いたほうがいい

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