人間の集団の作り方が上手だと、その国民は先進国を作る

これから、人間の集団の作り方がうまい国民は先進国をつくることができるが、それがうまくいかなかった国民はいつまでも貧しく不安定な国しか作れない、ということを書いていきます。

先進国の国民の方が、科学技術開発能力が高いです。また、その軍隊は敵と同じ武器を使ったとしても途上国の軍隊より強いです。人間のIQや身体能力に人種や民族による違いはあまりないので、先進国と途上国との差は、国民の生物学的な能力の違いによるものではなく、集団の作り方の違いから来ています。子供たちをどういう人間にしようとして教育をしているのか、国民がどういう形で共同作業をするのか、で決まります。

科学技術開発についていえば、他人の努力をどのように評価するかで、結果が全然違います。地道な研究開発の努力に敬意を払わず、他人が汗をかいて開発した技術を盗んでコピー商品を作るような社会では、誰もまじめに技術開発をしようとしません。

軍隊にしても、どれだけ真剣に敵に勝とうとしているか、で勝敗が分かれます。日清戦争の時、日本と清国双方とも西欧から購入した兵器で戦ったため、兵器の性能に差はありませんでした。むしろ財政的に余裕のあった清国の方が優秀な兵器を持っていたぐらいです。動員兵力も清国は日本の約3倍でした。

しかし清国の政治家や軍の幹部が大砲の弾や軍艦の燃料にあてるべき予算をネコババしてポケットに入れてしまったために、せっかくの最新鋭の軍艦や大砲が使えなかったのです。また司令官の多くが、部下には突撃を命じておきながら、自分は逃げ出しました。

「人間の集団の作り方」といっても、そう難しい話ではなく、このような当たり前のことをちゃんとできるか否か、という問題です。「どうすれば国民が正直に勤勉になるか」などということは、学校で教えられることではなく、民族の伝統的な文化が、深く関わっています。

「人間の集団の作り方」に関して、最新の脳科学の研究成果などを用いながら書いていきます。

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