人類はチンパンジーから分かれて独自の進化の道をたどる時に、大きくて強固な集団を作って生き延びようという戦略を立てました。強固な集団を作るために人類が考え出したのが道徳です。
1、仲間が困っていれば助けること
2、所属する集団に忠誠を示すこと
3、正義を行い、他者を公平に扱いこと
4、伝統を尊重し、正統な権威を敬うこと
5、身辺を清潔にし、肉欲から遠ざかること
この道徳規範は、世界中のどの民族も同じですが、道徳の具体的内容や優先順位は、それぞれの民族によって異なります。
西欧人と日本人は、民族全員を一つの仲間と考え互いに助け合います。両者の集団はわりあい似ているので、日本に大勢の西欧人が移民としてやってきた時に仲間に入れても、そう大きな問題が起きないかもしれません。実際にはそのようなことは起きないと思うので、これ以上考える必要はありません。
支那人や朝鮮人は、国民全体を仲間とは考えず、同じ宗族のものだけを仲間と考えます。このような民族が日本人の中に入り込むと日本人の集団の結束が弱くなり、日本の国が弱体化します。
人類は、集団を大きく強くするために、互いに協力し合える者だけで群れを作り、異分子を排除する脳の仕組みを作りました。他人を助ける者とそうでない者を見分ける能力を人間は生まれながらに備えています。またうわさ話を盛んに行い、仲間にするべき者と排除する者を見極める情報を仕入れています。生物としての人間のあり方からすれば、異分子を排除することが正しいのです。
ところが、「人類みな兄弟」とか「人種や民族・宗教によって人間を差別してはいけない」という意見が、社会で大きな力を持っています。このような考え方は、どれだけ正当性があるのでしょうか。
以下はひと続きのシリーズです。
7月13日 人間の集団の作り方が上手だと、その国民は先進国を作る
7月16日 ミラー・ニューロンによって、相手の心の動きが分かる
7月17日 人間はお互いに仲良くなって、強固な集団を作ろうとした
7月18日 人間は様々な手段を使って、お互いに仲良くなろうとしている
7月20日 キリスト教や神道は人間の生き残り戦略に合致している
7月21日 支那では、孝が圧倒的に重要で、他の道徳は軽視されている
7月22日 日本人は共に働く者を仲間と考え、家に忠誠を尽くす
7月24日 天皇陛下のご存在によって、日本人全員が仲間になった
7月25日 科学的に考えれば、人間は異分子を排除すべきである
7月26日 西欧では、伝統的な仲間意識が破壊されたが、それを取り戻そうとしている