西欧諸国やアメリカ以外の、先進国になれない国々は約束を守らないので、このような国々を信用することはできません。相手の出方ひとつで日本の国益が大きく損なわれるような可能性のあるような重要な条約を締結するなどもってのほかです。日本人は約束を守ろうとしますが、相手方は最初から守る気がないので、不利になるだけです。
ロシア、支那、朝鮮などと日本はかつて重要な約束(条約)をしましたが、相手がそれを守らず日本は散々な目に遭いました。ところがインド、ブラジル、インドネシアなどと日本は深い関係が無かったので、約束を破られた経験もありません。
しかしこれらの国々が先進国になれないという事実そのものが、約束を守らないということの状況証拠です。インドネシアに新幹線を敷設するプロジェクトの際、日本は様々な下準備をしましたが、支那の賄賂攻勢によって、インドネシア政府は最後の段階で支那に発注するという信義違反をしました。こういう事実からも、彼らの約束に対する態度が読み取れます。
モンゴル、チベット、ウイグルなど支那から圧迫を受けているアジアの弱小国が、最近は様々な形で日本に支援を求めてきています。現在のモンゴル国は本来のモンゴル人が居住していた地域の半分程度でしかなく、残りは支那の領土に編入されてしまいました(内モンゴル自治区)。
そこでは大量の支那人移民のために、モンゴル人は少数派に転落し、様々な民族差別を受けています。またウイグルやチベットも支那に占領され、独立を失いました。そして支那はその民族意識を根絶して支那人の下層階級にしようとしています。
このように支那に圧迫されているので、モンゴル・チベット・ウイグルに対する同情の気持ちを多くの日本人が抱いています。しかし、これらの民族と支那との確執には長い歴史があり、双方の力関係により、彼らの関係も変化していました。
こういう歴史を知らず、一方的にこれらの弱小国に入れ込んで、当初は予想もしなかった事態に巻き込まれる可能性もあります。日本の国益に反してまで入れ込むのは非常に危険です。これらの諸民族が日本に対して、将来も誠意を尽くすかどうかもはっきりしません。