文在寅(ムン・ジェイン 1953年~)が南朝鮮の大統領になった時(2017年5月11日)、多くの日本人は「反日・親北朝鮮のゴリゴリが大統領になった」と騒ぎました。一部の鋭い人たちは、「彼は南朝鮮を潰して南朝鮮を北朝鮮に吸収させて、朝鮮半島を統一しようとしている」と言っていました。
彼が大統領になってから、南朝鮮は日韓慰安婦合意を破棄し、自衛隊機にレーダー照射をし、国連の制裁決議を無視して北朝鮮に経済支援をしています。これらの一連の行為は、やり方は過激ですが、従来の南朝鮮の政権がやっていたことと変わりがありませんでした。
ところが、戦時朝鮮人労働者に対して日本企業に賠償を命じた不当な判決を放置したり、日韓GSOMIA(秘密軍事情報の保護に関する協定)破棄を行ったあたりから、文在寅は従来の南朝鮮の政権とは少し違うように見えてきました。必ずしも自国の国益のために働いていないような感じがしてきたのです。
これらの問題に対する文在寅の態度は、日本やアメリカを激怒させました。日本もアメリカも南朝鮮よりはるかに大国であり、本気に怒らせたら南朝鮮に勝ち目はなく、その国益を損ないます。
「このような基本的な国際情勢も理解できず、自国の国益を損なっていることに気付かないから、文在寅はバカだ」という意見を言う人が増えてきました。しかし一部の鋭い人たちは「文在寅はバカではない。自分の目標を着々と実施している」と見ています。私もこの見方が正しいと最近になって思うようになりました。以下、この視点から、ブログを書いていきます。
私は、「文在寅は敗戦革命を起こそうとしている」と考えています。「敗戦革命」というのは、自国を戦争に引きずり込み戦争に負けるように画策し、敗戦後の社会的混乱に乗じて革命を起こすという革命戦略です。
この「敗戦革命」戦略は特に目新しいものではなく、100年以上前からありました。日露戦争の時の明石元二郎大佐はロシア帝国で敗戦革命工作を行いました。また、昭和初期に、ソ連のスパイだった尾崎秀実は、近衛文麿首相を騙して日本で敗戦革命工作をしました。