北朝鮮の経済は破綻しているので、支那のように資本主義政策を導入して経済を立て直すしか道が残されていないようです。ところが北朝鮮が日本やアメリカの支援を受けて経済を活性化させるには、核兵器を放棄しなければなりません。
北朝鮮は、「核開発こそが北朝鮮を独立した強国にする唯一の手段だ」と国内で宣伝し、国民を飢え死にさせても、核開発を強行してきました。そういうところに、アメリカと仲良くするために核開発を放棄すると方針転換したら、北朝鮮の国民は自分たちが騙されていたことを悟り、特権階級に反抗し始める恐れがあります。北朝鮮が簡単に核兵器開発を放棄しない大きな理由の一つがこれです。
トランプ大統領は金正恩に対して、「核開発を放棄したら、経済封鎖を解除し、今の金一族の支配体制を認める。日本は、核を放棄し拉致被害者を返したら経済支援をしてやる、と言っている」とはっきりと約束しています。金正恩はこのオファーに魅力を感じています。だから彼ら二人は仲が良いのです。
北朝鮮の非核化が進展しないことにトランプ大統領が寛容なのも、北朝鮮の実情(特権階級が核開発の放棄に抵抗していること)を理解しているからです。
このような北朝鮮とアメリカの変化に無頓着に、アメリカと日本を敵にして敗戦革命を起こして、南北を統一しようという夢を追いかけているのが、文在寅です。そのために彼は、金正恩とトランプ大統領からしたら、邪魔者でしかありません。彼がこの二人に罵倒されているのも、もっともです。
そして南朝鮮とアメリカの関係が悪化しているのを見て、支那は南朝鮮を自分の陣営に取り込もうと様々な画策を行っています。支那は南朝鮮の最大の輸出先なので、南朝鮮の方からも支那に接近しています。
このような経緯で、東アジアの国際関係が劇的に変化しつつあります。下記のような構造が現実化するかもしれません。
従来 アメリカ・日本・南朝鮮 VS 支那・北朝鮮
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将来 アメリカ・日本・北朝鮮 VS 支那・南朝鮮