共産主義は「民族」という概念は反動勢力が人民を扇動して信じ込ませた誤った概念であり、本当はそのようなものは存在せず「人類はみな兄弟だ」と考えます。だから、筋金入りの共産主義者は「国益」とか「わが民族」ということを考えず、自国が戦争に負けて混乱状態に陥ったら良い、と本当に考えたのです。
アメリカの共産主義者たちは、その身分を隠してフランクリン・ルーズベルト大統領に接近し、その側近になりました。そして日本やドイツとアメリカが戦争をするように仕向けて行きました。財務次官補を務めたハリー・ホワイトや大統領の側近のアルジャー・ヒスがソ連のスパイだったことは、アメリカが公開した資料(ベノナ文書)で明らかになっています。
尾崎秀実は、東京帝大を卒業して朝日新聞に就職しました。なかなかの論客として評判だったのですが、実は共産党員でソ連のスパイでした。時の首相の近衛文麿にも気に入られて側近になり、内閣の政策に大きな影響を及ぼしました。
支那事変が起きた時、日本の軍人や政治家のほとんどが早期に和平をすることを望みました。しかし、尾崎は、和平に徹底的に反対し続けました。共産党の方針に従って事変を長引かせ、日本で「敗戦革命」を起こそうと考えていたのです。
日本とアメリカが戦争をした原因は一つではありませんが、共産主義者が日本に仕掛けた「敗戦革命」戦略も大きな原因です。「敗戦革命」というのはあまり聞きなれない言葉ですが、20世紀を通じてかなり大規模に行われていた陰謀なのです。
文在寅大統領は、自国で敗戦革命を起こそうとしている、という前提で彼の言動をチェックすると、いちいち納得できるのです。すなわち、彼が南朝鮮を外国との戦争状態に引きずり込み(実際に戦火を交えなくても、経済戦争という手段もあります)、その結果生じる社会混乱に乗じて南朝鮮を共産化し、その上で北朝鮮と統一を遂げようとする計画です。
彼の両親は北朝鮮出身で、朝鮮戦争の折に南朝鮮に逃げてきて、貧しい少年時代を過ごしました。だから彼は南朝鮮に良い印象を持っていません。