アメリカのトランプ大統領は南朝鮮の文大統領に、パラリンピックが終わる3月18日より後まで米韓合同軍事演習の実施を延期することを約束しました。別にその間に北朝鮮と戦争をしないとは約束していませんが、「平和の祭典」の最中に戦争をするわけにもいかないでしょう。
トランプ大統領は、3月18日以降、北朝鮮に核兵器を廃棄させるための圧力を強化します。場合によっては戦争をするかもしれません。ところが文大統領は、北朝鮮のために時間稼ぎを続けていきたいように見えます。
「この文という男は大丈夫か?」とアメリカの高官の多くが考えています。そこでペンス副大統領がオリンピックの開会式に出席するという名目でやってきて文大統領と会見して、3月18日以降のアメリカの圧力・戦争政策に従わせようとしています。
日本の敗戦後、アメリカは朝鮮の南半分に国を作り、これを守るために支那や北朝鮮の軍隊と戦いました。朝鮮戦争でアメリカは50万人の兵力を投入し、4万人が戦死しました。南朝鮮は、アメリカが血を流して作り上げた実質的な植民地なのです。
その可愛い植民地が、アメリカのTHAADミサイル配備に文句を言ったり、アメリカの外交政策の邪魔ばかりしているので、アメリカは頭に来ています。その一方で愛情もまだ残っているので、南朝鮮が北朝鮮に吸収されないように、努力をしているわけです。
日本は憲法の制約もあり、北朝鮮との戦争に参加はしませんが、アメリカ軍にできる限りの協力をしています。北朝鮮に対する海上での石油精製品の密輸を防ぐため、海上自衛隊の艦艇が朝鮮半島西側の黄海の公海上で監視活動をしています。不審な船を見つけたらアメリカ軍に連絡し、アメリカ軍の兵士がその船に乗り込んで「臨検」をする、という役割分担をしているのです。
黄海は北朝鮮や支那の沖の海であり、海上自衛隊の監視活動は公海上のこととはいえ、「敵の縄張り」の中での活動です。日本のメディアは海上自衛隊の行動を「警戒監視」と表現していますが、実際は「臨検」という一種の軍事作戦をアメリカ軍と共同で実施しているということです。このように朝鮮半島の状況は、かなり切迫しています。