1960年代に、日本の社会主義は大乗仏教化した
1950年代の半ば頃から勢力を増してきた新左翼の主張は、「アメリカ帝国主義と日本帝国主義が悪い」、ということです。要するに、「国家は悪いことをする」ということで、大乗仏教の発想です。
1950年代の半ば頃から勢力を増してきた新左翼の主張は、「アメリカ帝国主義と日本帝国主義が悪い」、ということです。要するに、「国家は悪いことをする」ということで、大乗仏教の発想です。
仏教の視点では、社会はものに執着している未熟な者たちが集まっており、彼らが作っているのが国家です。つまり国家は穢れたものであり、ものを争って悪いことをするのです。
アメリカ占領軍の置き土産のマルクス系社会主義が大乗仏教化した二番目の理由は、FreedomとEqualityの訳語に自由・平等という仏教用語...
「日本人は、特に優秀というわけではないのだ。戦争ばかりして心がけが悪い分だけ、むしろ劣等なのだ」という主張は、大乗仏教の平等観とマッチします...
大乗仏教の教義からもマルクス系社会主義の理論からも、国籍とか民族の違いを認めない風潮にたどり着きます。敗戦直後にアメリカ占領軍によってもたらされたマルクス系社会主義は、戦後の大乗仏教化の波に乗り、社会主義と大乗仏教が融合しているような状態になっています。
昭和21年の元旦に、天皇陛下は詔書を出しましたが、この中に「天皇は現御神(あきつみかみ)ではない」とする一文がありました。この詔書は、天皇陛下がご自分のことを神ではない、と仰っているので、「天皇陛下の人間宣言」と、一般に受け取られています。
アメリカ占領軍の置き土産のマルクス系社会主義が大乗仏教化しました。それは下記のような二つの理由からです。 1、戦後の日本社会は、神道の...
圧倒的に多数の日本人はキリスト教の信仰を持たず、その知識もないために、Freedomの考え方の構造が理解できていません。そのために、アメリカ占領軍が置き土産として残していったマルクス系社会主義は理解されずに、次第に日本化していきました。
社会主義には、マルクス系の社会主義と非マルクス系の社会主義の二種類があります。
アメリカの占領軍が厳しい言論統制をしていたことは、承知の事実です。民主主義やFreedomは言論統制を悪いことだと考えます。これに対して、社...