アメリカとイランの対立は宗教対立である
国家組織から見ても、イラン・イスラム共和国はイスラム教の強固な信仰を持った勢力に支配されていることが分かります。これと敵対しているアメリカは、キリスト教福音派の信仰を持つ正副大統領に支配されています。つまり、アメリカとイランの対立は、宗教の対立なのです。
国家組織から見ても、イラン・イスラム共和国はイスラム教の強固な信仰を持った勢力に支配されていることが分かります。これと敵対しているアメリカは、キリスト教福音派の信仰を持つ正副大統領に支配されています。つまり、アメリカとイランの対立は、宗教の対立なのです。
宗教的な考え方があらゆる民族の発想の根底にあります。日本はこの問題を仲介することを通して、日本人が重視する考え方は何かを世界中に知らしめることが出来ます。その結果、世界は日本をより深く理解することができます。
アメリカがイスラエルを支援する主な理由は、中東に石油がたくさんあるからではありません。アメリカの建国の経緯からユダヤ人に親近感を抱いているからであり、聖書の予言があるからです。つまり、宗教的な理由からです。
もの凄い苦難の時期が続いた後、神を信じている者だけが生き残り、イエス・キリストが再臨し、神の国ができる、と予言しています。このような予言を信じているアメリカ人が7000万人いるのです。そして、彼らの意向がアメリカ政府を突き動かしています。
トランプ大統領もペンス副大統領も福音派です。トランプ大統領はプロテスタントのカルヴァン派の教義を信じている福音派で、ペンス副大統領はカトリックの福音派です。教義的には二人は立場が違うのですが、「聖書に書かれていることはすべて本当だ」と信じている事では同じです。
神がユダヤ人にパレスチナの地を与えたのと同じように、神はアメリカ人にアメリカの地を与えたと考えました。アメリカは「新しいイスラエル(パレスチナ)」なのです。このような経緯で、アメリカ人は、ユダヤ人に親近感を感じるのです。
中東の国際情勢を無理して簡単に図式化すれば、ユダヤ教とイスラム教の対立がベースになっており、それにアメリカがイスラエルを支援しているという要...
アラブ諸国はアメリカに頼っているので、本気になってイスラエルを潰そうとは考えず、本心ではイスラエルとの共存もやむを得ないと考えています。ところがイスラム教に復帰したイランは、まじめにイスラエルに対抗しています。
アメリカなど六か国とイランとの間でなされた「イラン核合意」は、イランの核開発を遅らせるだけで、完全に止めさせるのではない中途半端な内容です。
多くの日本人は、国家を月や野菜や昆虫と同じような「自然物」だと考えています。国家という自然物が、自身の法則によって勝手に変化しているのが経済現象だから、人間が無理やり変えようとしても無駄だ、ということです。