ベトナム戦争の報道にも疑問を感じた
ベトナムは国土が狭く資源もありません。こんなところを、大戦争をして植民地にする値打ちはありません。そのため、私は朝日新聞をはじめとするマスコミが「アメリカ帝国主義の侵略戦争だ」という主張に、「何か変だな」と感じていました。
ベトナムは国土が狭く資源もありません。こんなところを、大戦争をして植民地にする値打ちはありません。そのため、私は朝日新聞をはじめとするマスコミが「アメリカ帝国主義の侵略戦争だ」という主張に、「何か変だな」と感じていました。
子供というのは意外に鋭いもので、納得できないことを無理やり自分に納得させるという大人の知恵がありません。子供時代に「何か変だ。ウソがある」と感じたことの多くは、実際に変なのです。
自然科学は実験によってその理論が正しいか否かを確認することが出来ますが、歴史学とか政治学・経済学などは実験出来ません。
仏教的な発想だけでなく、神道の発想も日本語に入り込んでいます。例えば、「春の息吹」「心の触れ合い」「誠」などがそうです。
「我を張る」「極端」「自由・平等」などは仏教用語です。
ほとんどの日本人は、基本的な宗教の知識がないために、自分の目の前で宗教的な発想に基づいて起きた事件を見ても、その意味が理解できません。その結果、今の日本社会には宗教的な行動などないと誤解をしています。
前回、外国だけでなく日本国内でも、何か事件が起きるとその背景には宗教的背景がある、という話をしました。しかし多くの日本人は、宗教的要因によっ...
日本人は、歴史的にかなり宗教的な民族です。平安時代から戦国時代にかけて多くの名僧が仏の教えを説いていました。幕末から明治維新にかけて、神道に基づいて明治維新を成し遂げました。
日本の経済は、日本人独自の考え方に大きく影響されています。それに対して、「人間は合理的な行動をするから、データをコンピュータで解析すればどうしたら良いかが分かる」という新古典派経済学で立ち向かっても、大して役立ちません。
日本は、「国民の間の経済格差が少ない国」というよりも、「国民の間の経済格差が少ないと、思いたがっている国」なのです。