AI技術の向上によって日本の優位が消える

AIの技術向上によって、昔からの日本人の優れた特性が発揮されなくなるという恐れがあります。この問題は、「AIが人類を滅ぼす」のようなSFまがいのことではなく、かなり現実的な問題です。

日本の職人や熟練労働者の能力は非常に高く、この人たちが日本の産業を支えています。30年ほど前に私が経験したことですが、日本の大手企業が朝鮮(韓国)の企業と技術提携し、現地生産をすることになりました。現地生産には、鉄板どうしを溶接する工程がありました。日本の技術部は、5±0.2ミリの厚さで溶接せよ、と指示していました。溶接部分の厚さは5ミリにすべきだが0.2ミリの凸凹までは認める、ということです。

日本の熟練労働者はこの規格をきちんと守り、品質の良いものを製造していました。ところが朝鮮の労働者はこの規格通りの作業をすることができず、溶接部分の強度が不足したために製品がすぐに壊れました。そこで朝鮮の企業は、一度溶接した部分をチェックし、溶接の厚さが少ないように見えた部分は、その上から再度溶接をしたのです。厚さを増したら丈夫になるだろうという考えからです。溶接部分は、二度溶接した部分が異常に盛り上がって凸凹になっていました。

こうなると外部からかかる力は、溶接の薄い部分に集中するので、かえって弱くなってしまします。朝鮮人は簡単な物理の法則も分からずに作業をやっていたのです。このようなわけで不良品が続出し、大騒ぎになりました。日本人には、自分の役目を忠実に果たそうという誠の心がありますが、朝鮮人にはそういうものの持ち合わせがないのです。

製造上の日本の優位は、人間がその作業をしていたからこそ生まれたものです。この工程がロボットに置き換わったら、日本製と朝鮮製との品質の差がなくなってしまいます。最近は、支那や朝鮮の企業が日本製のロボットを使って製造するために、日本製との品質の差が縮まっています。AIの性能が上がってロボットの行う工程がさらに増えれば、この差はもっと縮まるはずです。

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