AI(人工知能)が進化している

AI(人工知能)を搭載したロボットの性能向上によって、多くの仕事がロボットに奪われてしまうということを、多くの人が予測しています。ロボットの兵士や無人爆撃機の出現によって、戦争の様相もすっかり変わりそうです。AI技術の向上によって「世界はどうなってしまうのだろう」ということを、多くの人が考えはじめています。私も考えています。

機械学習という言葉を最近良く耳にします。インターネット上で拡散している大量の情報(ビッグ・データ)を集めそれをコンピュータが解析し、ビジネスに役立つパターンを抽出する技術が、機械学習です。例えば、特定の商品に関する情報を集めたビッグデータをコンピュータが解析し、営業のプロなど思いつかなかった顧客の行動パターンを探し出すのです。

イギリスのディープマインドというIT企業は、コンピュータに様々なゲームを見せました。コンピュータにはそれらのゲームのルールを教えていなかったのですが、コンピュータはゲームの進行状況を解析して、そのゲームのルールを自分で探り当てました。そしてどうしたら勝てるかということを考えだし、結果的にそのゲームの名人を打ち負かしたそうです。

ディープマインド社は、コンピュータに仕事をさせてそれがうまくできたら「よくやったね」と褒め、失敗したら「ダメじゃないか」と叱りました。たったこれだけのことで、コンピュータは自分のやり方のどこが良くどこが悪かったのかを理解し、その性能がどんどん上がっていったそうです。

人間の子供の中でも素直な子を、試験の成績によって叱咤激励したら成績が良くなっていきます。ディープマインド社のコンピュータはそれと同じように反応したわけで、人間性の萌芽のようなものを感じます。もしもそのコンピュータがひねくれていたら、がみがみ言われることによってグレてしまう可能性もあるわけです。

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