
大企業と組合は、社会主義の考え方を利用して市場の独占を図った
第一次世界大戦後のドイツでは、マルクス系の社会主義思想に染まった労働組合の勢力が強くなり、熟練労働者の賃金が中産階級より高くなるケースが出て...
第一次世界大戦後のドイツでは、マルクス系の社会主義思想に染まった労働組合の勢力が強くなり、熟練労働者の賃金が中産階級より高くなるケースが出て...
高給取りの熟練労働者を組合員にした労働組合が、マルクスの社会主義を掲げてストライキを行って賃上げを獲得していきました。労働組合に所属する熟練労働者の賃金がどんどん上昇したため、組合員の「労働貴族化」という現象が起きました。
ヘーゲルは、「国家が人間に何が正しいかを指し示す。人間はそれに従えば良いのだ」と考えました。マルクスは、「国家」を「歴史の法則」と読み換え「歴史法則に従え」と言いました。
政府が「政府公式見解」という形で露骨にFreedomの解釈を国民に押し付けても反発を招くだけなので、穏健な学者の学説があればその方が好都合です。そしてヘーゲル先生の説が、それにピッタリだったのです。
フランス革命が数年間続いた(1789年~1794年)後、ナポレオンが現れました。彼は国内の混乱を収めて国を安定させると、いよいよヨーロッパ諸...
フランス革命軍の内情を周辺の王国は知っていたので、容易にフランス革命軍に勝てると思っていました。ところが実際に戦ってみると、フランス革命軍は意外に強いということが分かってきました。
ドイツ哲学には、ヘーゲル → フォイエルバッハ → 社会主義思想、という流れがあります。つまり、ヘーゲル哲学が変化して社会主義思想になっていったのです。
「何が正しいか」は上から自分に与えられるものであり、自分で勝手に判断するものではない、という考え方が社会主義です。溺れかけている人を見たら助けることを義務化しようとする考え方です。この考え方も、その基はFreedomにあります。神様は律法を定めたので、人間はそれに従っていればいいのだ、という側面を重視したわけです。
多くの人は、マルクスが主張した考え方が社会主義なのだ、と思っています。即ち私有財産を否定し、国家を否定し民族や人種の違いを認めないグローバリ...
計画経済・統制経済は、正しいことは上から与えられるから、各人はそれに従わなければならない、と考えます。実は、この考え方が社会主義です。従ってソ連だけでなく、ナチス・ドイツも社会主義国家だったのです。