学校や家庭で、宗教を教えなくなった
ほとんどの日本人は、基本的な宗教の知識がないために、自分の目の前で宗教的な発想に基づいて起きた事件を見ても、その意味が理解できません。その結果、今の日本社会には宗教的な行動などないと誤解をしています。
ほとんどの日本人は、基本的な宗教の知識がないために、自分の目の前で宗教的な発想に基づいて起きた事件を見ても、その意味が理解できません。その結果、今の日本社会には宗教的な行動などないと誤解をしています。
前回、外国だけでなく日本国内でも、何か事件が起きるとその背景には宗教的背景がある、という話をしました。しかし多くの日本人は、宗教的要因によっ...
日本人は、歴史的にかなり宗教的な民族です。平安時代から戦国時代にかけて多くの名僧が仏の教えを説いていました。幕末から明治維新にかけて、神道に基づいて明治維新を成し遂げました。
近年の日本人は、国家や社会を自分たちの力で変えられる組織だと考えるのではなく、川や岩のような自然物のような感覚で捉えているようです。
「国会法」「自衛隊法」「裁判所法」など重要な法律が憲法を構成するという説の場合、これらの重要な法律も、通常の法律の改正ルールと同じく、衆議院...
そもそも「日本国憲法」は国民投票を経ていません。「日本国憲法」がちゃんと成立していると主張している多くの学者も、国民投票をしていないことに対して沈黙しています。
敗戦後の日本人は、成文憲法など存在していないことをうすうす分かっています。だから、「日本国憲法」に反する法律を平気で作っています。例えば、「日本国憲法」第9条で軍備を禁止しているのに、「自衛隊法」を定めています。また、第89条は、税金を教育に使うことを禁止しています。ところが、実際には国立大学の維持に莫大な予算を投入し、私立大学にも巨額の支援をしています。
天皇陛下の役割は、神と日本人の間を仲介することであり、役人の先頭に立って日本を実際に統治することではありません。従って、建武の中興や王政復古(明治維新)の考え方は、必ずしも日本の伝統の本流ではないのです。
明治維新のことを「王政復古」とも言いますが、これは建武の中興をもう一度やろうという考え方です。大日本帝国憲法は、550年ぶりにこの王政復古の考え方を復活させたもので、必ずしも日本の伝統の主流ではありません。
大日本帝国憲法は、そのまま無修正で生き残っている、と考えて良いのでしょうか。幕末の尊王思想の熱気と日本が植民地にされるという危機感が明治維新をもたらし、その考え方を基にして大日本帝国憲法ができました。