国王が承認していないのに、憲法が出来た
1791年9月、フランスは、絶対君主であるルイ16世が承認していないのに、憲法を制定しました。法律的には、これは滅茶苦茶な話です。少し頭を使ってこの事件を考えてみれば、誰でもおかしいと思うはずです。
1791年9月、フランスは、絶対君主であるルイ16世が承認していないのに、憲法を制定しました。法律的には、これは滅茶苦茶な話です。少し頭を使ってこの事件を考えてみれば、誰でもおかしいと思うはずです。
どの成分憲法も、改正する手続きは定めています。しかし、「この憲法を廃棄して新しい憲法を作るときは、このような手続きでせよ」などと定めている憲法などありません。
「江戸時代に日本に憲法などなかったではないか」という反論が出てくると思います。しかし憲法は、必ずしも成文化されたものではありません。
敗戦後の日本社会が大乗仏教化した大きな原因の一つが、日本国憲法の存在です。大日本帝国憲法は仏教用語である自由を国民の権利として保障したため、...
日本の社会科学者たちには、宗教に関する知識が不足しているので、日本の社会を観察しても、それが宗教的であることに気が付かないのです。
消費税を値上げすれば日本が不況になることは、誰でも分かっていました。それでも政府や議会は消費税の値上げを決めました。
大学紛争を起こした日本の学生たちが、実存主義哲学(大乗仏教)を理解できたはずは、ありません。ただ、そこに流れる大乗仏教の雰囲気が日本人学生の大乗仏教的感性を刺激したのだと思います。
1960年安保の中心になっていた全学連(全日本学生自治会総連合)は、その後に弱体化し、1960年代後半には、新左翼の様々な分派がまとまりもな...
1950年代の半ば頃から勢力を増してきた新左翼の主張は、「アメリカ帝国主義と日本帝国主義が悪い」、ということです。要するに、「国家は悪いことをする」ということで、大乗仏教の発想です。
仏教の視点では、社会はものに執着している未熟な者たちが集まっており、彼らが作っているのが国家です。つまり国家は穢れたものであり、ものを争って悪いことをするのです。