個性を認めて創造力の幅を広げよう

日本のIT企業は、AI技術を駆使した高性能のロボットを作り、それを売ることで儲けようと考えています。これに対しグーグルやフェイスブックのようなアメリカの巨大IT企業は、ビッグデータを集めて解析して一般人の消費動向を察知し、新たな市場を作って大きく儲けようとしています。単体のロボットなどは、日本から買えば良いのです。日本とアメリカでは、目のつけどころが違います。

コンピュータ、遺伝子工学などの最先端の産業を最初に始めたのもアメリカ人です。どの産業も最初は単なる夢で、具体的な話など何もありません。だからそういう夢に夢中になる人は、どこか標準から外れていて普通ではありません。

世界一の大金持ちでマイクロソフトの創業者のビル・ゲイツはアスペルガー症候群という脳の障害があり、普通の人間づきあいが苦手らしいです。発明王のエジソンも変な人でした。小学校の成績は最低で、なにしろ物覚えが悪かったそうです。大人になってもそれは変わらず、役所に何かの手続きに行ったとき、自分の名前を忘れてしまい書類にサインできなかったということです。

アメリカは、そういう変人を許容し何かドデカイことをさせようという風土があります。「人間にはいろいろあって中には変な奴もいるさ」という発想が自然にあります。そしてそれはキリスト教から来ています。キリスト教は、神がそれぞれの人間を作ったと考えます。それぞれに独自の使命を与え、それを成し遂げるのに必要な能力をも与えました。人がそれぞれ違うのは当たり前なのです。

これに対して日本では、個性をなかなか認めようとしません。人と違うことをする者を「そういう性格に生まれついている」とはなかなか考えず、「心がねじ曲がっている」と考えがちで、そのために本人は劣等感にさいなまれ、なかなか積極的に行動することができません。

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