ウイグル・チベット問題は、中国の内政問題ではない

香港で共産党政府が行っている弾圧とウイグル・チベット・内モンゴルで共産党政府が行っている犯罪についてのマスコミの報道を見てみると、中国政府による人権弾圧だとしてひとまとめにして扱っています。しかし、香港とその他での事件とでは、その本質が違います。

どこもFreedomや誠がない地域や国なので、誠主義の視点からすれば日本が積極的に関与すべきではありません。しかし、香港とその他の国では問題の本質が違うので、日本の対応も違って当然です。

ウイグル・チベット・内モンゴルにはもともと漢人は住んでおらず、中国とは別の国です。ところが中国共産党は、政権を掌握して以後、これらの国に攻め込んで植民地にしました。これらの国は中国の領土ではなく、外国に占領されている、と理解すべきです。

ウイグル人・チベット人・モンゴル人に対して共産党政府が行っている虐殺・弾圧は、国民に対する暴政ではありません。占領した国に住む異民族を絶滅して、完全に自国の領土にしようというたくらみです。

もしも中国がこれらの国に対して行っている残虐行為を日本が阻止しなかったら、中国は日本をなめてかかって、次は日本の番です。そうなるのが嫌であれば、これらの国を助けなければなりません。これらの国は中国ではないので、中国共産党政府に対する内政干渉にはなりません。

一方、香港はまぎれもなく中国の一部です。香港は100年以上イギリスの植民地になっていた時期があるので、中国の他地域と法制度や社会体制が違うだけです(一国二制度)。

共産党政府は、香港の民主主義体制などの特権を奪おうとしています。中国には上海・北京・重慶など香港よりも大きな都市がありますが、どこも香港のような特権を与えられていません。共産党政府は、香港を他の都市と同じように扱おうとしているだけです。

これに対して香港の住民は、従来の特権を奪われることに対して抵抗しているのです。共産党政府は、同じ民族である香港住民を皆殺しにしようとはしていません。単にFreedom(自由)とEquality(平等)の権利を否定しているだけです。これは、単なる人権弾圧です。

日本が香港問題に介入するのは、中国に対する内政干渉になります。それだけでなく、香港問題に日本が介入するのは、日本の国益に反します。

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