中国が挑発的になった

バイデン氏が新しいアメリカの大統領に選出されました。この大統領は中国に対して強く出ることはないと中国政府は見ているようで、国内外で強硬な姿勢をとり始めました。

1月6日に、香港警察は民主派のリーダー53人を逮捕しました。今年9月香港立法会の議員選挙が行われるので、その時に彼らが活動できないように事前に逮捕したのだ、と見られています。

トランプ政権のポンペオ国務長官は、中国が新疆ウイグル自治区でウイグル人に対し「ジェノサイド(民族大量虐殺)」を犯したことを、事実として認定しました。トランプ政権は、バイデン政権が中国に弱腰になると考え、中国への強硬姿勢を置き土産にしようと考えたのでしょう。

バイデン政権では、この事実を認定する高官と否認する高官がいて、今後政権が中国に対してどのような姿勢をしめるのかは、まだ不透明です。

中国政府がネットで公開している『中国統計年鑑』では、新疆ウイグル自治区の人口統計を表示しています。

・       2017年    2019年     増減
少数民族人口     1654           1490     164万人減
漢人人口           791           1033              242万人増
総人口     2445万人   2523万人     78万人増

2年間で少数民族(ウイグル人)の人口が一割も減ているのです。ポンペオ前国務長官がウイグル人のジェノサイドがあったと主張しているのは、これが根拠になっているのかもしれません。

中国政府は「海警法」を制定しました。2月1日から施行されます。この法律により、中国海警局は、武器使用ができることになります。海警局は海上警察であって、海軍でははずですが、それを第二海軍にしようということです。もちろんこの法律制定の目的は、台湾・日本や南シナ海を領有する諸国に脅威を与えることです。

中国政府は、中国軍(人民解放軍)の国境警備部隊に所属している兵士の給与を40%上げることにしました。これは、中国が戦争を準備しているということを示して、周辺国を脅かすことを目的にしています。

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