刑事事件の被告は、国家権力からいじめられている者
検察官は法務省の役人なので、国家権力の一端を担っている権力者と考えることができます。マスコミ関係者には、大乗仏教の発想に染まり「国家は悪いことをする」と思い込んでいる者が多くいます。そこで彼らからすると、刑事裁判で検察官から罪を追及されている被告は、国家権力から圧迫を受けている被害者だ、ということになります。
検察官は法務省の役人なので、国家権力の一端を担っている権力者と考えることができます。マスコミ関係者には、大乗仏教の発想に染まり「国家は悪いことをする」と思い込んでいる者が多くいます。そこで彼らからすると、刑事裁判で検察官から罪を追及されている被告は、国家権力から圧迫を受けている被害者だ、ということになります。
「反日」を言う日本人にも日本を良くしようという思いはあるようです。ただ、「国家は悪いことをする」という思い込みが根底にあるので、他国よりも先に日本を「良くしよう」として、日本の悪さを強調しているわけです。
「国家は悪いことをする」という考え方は現実政治を観察して導き出した結論ではなく、大乗仏教の考え方から来た思い込みにすぎません。したがって「反安倍」に具体的な根拠が乏しく、彼らのスローガンである「安倍政治を許さない」というのは、単に彼が嫌いだということを表明しているだけです。
「テロ等準備罪」の規定は、277の組織的犯罪に限って適用されるもので、犯行の準備をした段階で逮捕できるという内容です。犯行に使う道具を用意したり、犯行予定場所を下見したりする行為が、「準備」にあたります。
伝統的な刑法は、実際に犯罪を行った個人のみを罰するというのが原則で、対象を狭く限定しています。この考え方では、企業やテロ集団などの組織を罰す...
権力を監視するための合法的な制度はすでにたくさんあり、それを有効活用すればいいのです。「マスコミが権力を監視する」制度など憲法に規定されていません。
大乗仏教では、現実社会は自分の欲望を抑えられない未熟な人間が集まってできているので、互いにものを巡って争っていると考えます。戦争や喧嘩などの争いは、ものに対する執着によって起きるので、どんな争いも悪いことなのです。
欧米の国家に対する考え方は、「国家は安全保障と治安をしっかりするために必要な組織だから強力でなければならない。その一方、権力者はすぐに悪いことをするから、憲法で監視しなければならない」ということです。
「国家の仕組みの基本が絶対主義の時代にできたので、今の国家もほっておいたら悪いことをする体質を受け継いでいる」と欧米人は今も考えているようです
憲法で国民に言論の自由が保障されていますが、親が反抗する子供に対して、「うるさい、黙れ」と怒鳴っても憲法違反にはなりません。