プロイセンは、国民を一人前の市民として扱わなければならなくなった
フランス革命が数年間続いた(1789年~1794年)後、ナポレオンが現れました。彼は国内の混乱を収めて国を安定させると、いよいよヨーロッパ諸...
フランス革命が数年間続いた(1789年~1794年)後、ナポレオンが現れました。彼は国内の混乱を収めて国を安定させると、いよいよヨーロッパ諸...
フランス革命軍の内情を周辺の王国は知っていたので、容易にフランス革命軍に勝てると思っていました。ところが実際に戦ってみると、フランス革命軍は意外に強いということが分かってきました。
ドイツ哲学には、ヘーゲル → フォイエルバッハ → 社会主義思想、という流れがあります。つまり、ヘーゲル哲学が変化して社会主義思想になっていったのです。
「何が正しいか」は上から自分に与えられるものであり、自分で勝手に判断するものではない、という考え方が社会主義です。溺れかけている人を見たら助けることを義務化しようとする考え方です。この考え方も、その基はFreedomにあります。神様は律法を定めたので、人間はそれに従っていればいいのだ、という側面を重視したわけです。
多くの人は、マルクスが主張した考え方が社会主義なのだ、と思っています。即ち私有財産を否定し、国家を否定し民族や人種の違いを認めないグローバリ...
計画経済・統制経済は、正しいことは上から与えられるから、各人はそれに従わなければならない、と考えます。実は、この考え方が社会主義です。従ってソ連だけでなく、ナチス・ドイツも社会主義国家だったのです。
ヒトラーは、「公共投資を何億マルクすれば、GDPが何パーセント上昇し、失業率は何パーセント改善する」などと学者のようなことを考えず、「失業者が職を得て家族を養うことが出来るようになれば、心が変わり消費にも積極的になる」と、人間の心の変化を予想したのです。
大恐慌当時の列強の為政者たちには、関税を大幅に引き上げて市場に介入しておきながら、自分たちが自由主義経済体制を覆したという自覚がありませんで...
アメリカ議会は不況に苦しむ国内産業を外国製品から守ろうとして、輸入関税を大幅に高くする(平均40%)法律を可決し(スムート・ホーリー関税法)、フーバー大統領はそれを阻止しませんでした。
半年ほど前に、19世紀中頃の世界で信奉されていたFreedomの考え方とそこから出てきた自由主義経済について、ジョン・スチュアート・ミルの『...