人種差別をなくすための人種差別理論
批判的人種理論は、人種差別は支配者が自分たちに都合の良いように作った仕組みだ、と言っています。だから人種差別を解消するために、逆人種差別をしなければならない、と主張しています。
批判的人種理論は、人種差別は支配者が自分たちに都合の良いように作った仕組みだ、と言っています。だから人種差別を解消するために、逆人種差別をしなければならない、と主張しています。
アメリカ北部に移住した白人は、家族で農業を営みました。黒人奴隷は不要だったので、奴隷を禁止し、むしろ異質な黒人を排除しようとしました。これに対して南部は、綿花栽培など労働集約型の農業が盛んだったので、黒人奴隷の需要が多く、奴隷制が確立しました。
アメリカで、「批判的人種理論」という人種差別に対する理論が激しい議論を呼んでいます。この理論は、白人の有色人種に対する差別をなくすことを目的...
第二次世界大戦後、アジア諸国は次々と独立していきました。これは日本軍がアジアの植民地から、イギリス・フランス・オランダの軍隊を追い払ったため...
「日本は大東亜戦争に負けたが、日本が戦争したおかげでアジア諸国は独立することができた」とよく言われます。その通りなのですが、この戦争で日本全土が焦土となり、300万人以上の日本人が亡くなりました。他国を独立させるということが、このような大きな犠牲と引き合うほど日本にとって価値のあることだったのでしょうか。
日本は大乗仏教の発想から、人種差別をしてはならない、と信じていました。しかし欧米諸国はキリスト教の発想から、異教徒のアジア人たちをキリスト教の信仰に導いて救ってやろうとしていました。
大乗仏教の教義は非常にややこしく一般の常識とはかけ離れています。これをあえて簡単に説明すると、「すべての人間はまったく同じである。皮膚の色も性格も才能も何もかも、まったく同じである」というものです。
帝国主義は非常に悪いイメージが定着していますが、欧米列強からしたら、隣人愛というキリスト教の教えに基づく立派な行為です。異教徒にキリスト教のありがたさを教えようとしたのです。
キリスト教は、人間を区別する宗教であり、人間はもともと不平等に作られていると考える宗教なのです。従ってキリスト教の信仰から生まれたEquality(平等)という考え方は、適用範囲が狭いのです。
欧米キリスト教社会の平等は、人間の不平等を前提にしています。キリスト教は、「神はそれぞれの人間になすべき使命を授け、それを成し遂げるために必要な能力や権限を与えた」と考えます。使命が人間によって異なるので、その達成のために必要な能力や権限も当然ながら異なります。