「 市川隆久 」一覧

大石内蔵助は御家の再興を最優先した

大石内蔵助は御家の再興を最優先した

譜代の家来の役目は、第一に事業体である大名家を存続させることであって、殿様個人の幸せを図ることではありません。殿様がバカ殿でこのままでは御家が取り潰される恐れがある時、筆頭家老などの重臣はそのバカ殿を始末して御家を保つことも役割の一つだと考えられていました。

是清は英米での国債売り込みに成功した

是清は英米での国債売り込みに成功した

日露戦争は、白人と黄色人種との戦いという側面があります。また日本と英国は同盟を結んでいましたが、イギリス王室はロシア帝室と親戚関係にあります。このような感情面の障壁のために、英国政府があまり積極的に日本を応援しないのではないか、といううわさが銀行家の間で広まっていました。そこで是清は、銀行家たちといろいろ雑談をして、日本に対する理解を深める努力をしました。

是清は、日露戦争の戦費調達を政府から命じられた

是清は、日露戦争の戦費調達を政府から命じられた

日本と英国は同盟国でしたが、イギリスはこの戦争に対して局外中立の立場を維持していました。そのため、軍費の調達に協力するのは局外中立の立場に抵触するのではないか、と銀行家たちが心配していたのです。是清はこのような国際法上の問題は無いということを知っていたので、銀行家たちに「君たちの信頼する法律家や歴史家たちに調べて貰ったらよかろう」と提案し、彼らの疑念を解消しました。