批判的人種理論というマルクス主義思想も普及

アメリカには、社会主義化しグローバルにものを考える集団が、大きな勢力を持っています。これらの勢力がメディアやハリウッド・教育機関などの文化組織を支配し、民主党を支配し、さらに共和党にも入り込んでいます。

これらの社会主義・グローバル勢力は、クリントン・ブッシュ(息子)・オバマの三人が大統領だった24年間に勢力を増やしました。ブッシュ(息子)は共和党ですが、その支持基盤はネオコンです。ネオコンは、経済については政府の統制に反対しますが、国境を認めないグローバリストであり、根っこの部分は社会主義者です。共和党はこのような社会主義・グローバル勢力を抱え込んでいます。

24年間続いた社会主義・グローバリストの支配の後、トランプ氏が4年間大統領を勤めました。この4年間、社会主義・グローバル勢力は次回の選挙に勝とうと、合法・非合法のあらゆる手段を動員しました。その結果、2020年の選挙では、大統領・上院・下院のすべてを社会主義・グローバル勢力が抑えました。

選挙が終わった後も、彼らは勢力を増やす活動を続けています。これらの活動を一つ一つ説明すれば、彼らの運動がどれほど強力なものかが分かると思います。

1年前の大統領選挙のさ中に、BLMやアンティファなどの極左勢力が都市の真ん中で暴動を起こし、警察を追い払って商店を略奪しました。その後も占領を続け警察を寄せ付けませんでした。このような暴動は今でも続いていますが、報道されていないので多くの人は済んだことだと思っています。

昨年5月にミネアポリスで白人警官が黒人を殺害して有罪になった事件が起こりました。民主党が支配している都市では、この事件を利用して人種差別主義者の巣窟である警察など解体してしまえ、という運動が起きています。そこで市役所は警察の予算を大幅に削減しており、人手不足で暴動を取り締まれないのです。

なぜ社会主義・グローバル勢力が警察の予算を削減して警官の数を減らしているのかといえば、警官たちには、「法と秩序」を主張するトランプ氏の支持者が圧倒的に多いからです。軍人にもトランプ支持者が多いです。だからバイデン政権は、軍事予算を前年より実質的に1割以上削減し、その分を社会主義的な福祉政策に回して、トランプの勢力を弱めようとしています。

批判的人種理論が最近になって急激にアメリカに広がっています。これもアメリカが社会主義化・グローバル化していることの証拠になります。この理論は以前も説明したので、ここでは簡単に説明します。

従来の人種差別反対運動は、肌の色によって人を差別してはいけない、という考え方でした。ところが批判的人種理論は、有色人種を優遇し白人を差別しよう、という従来の人種差別の逆の人種差別を主張しています。

「支配者は自分たちに都合の良いように階級制度を作った。人類は階級制度を打ち壊して階級制度を廃止しなければならない」というのがマルクス主義です。この理屈を応用して、「支配者である白人が自分たちに都合の良いように人種差別制度を作った」と主張しています。つまり批判的人種理論は、マルクス主義の人種バージョンです。BLM運動(ブラック・ライブズ・マター 黒人の命は大事だ)やアンティファなど暴動を起こしている極左団体は、この批判的人種理論を信奉しています。

批判的人種理論は教育に深く浸透していています。多くの大学では、白人の新入生はいきなり批判的人種理論を教え込まれ、「君たちは有色人種に対する加害者なのだ」と言われるのです。この状況を知ったトランプ大統領は、批判的人種理論を教えるプログラムに政府が資金援助することを禁止しました。

パク・ヨンミという脱北者が、アメリカのコロンビア大学に留学しました。彼女は、「アメリカの大学が教えている事は驚くほど北朝鮮のプロパガンダと似ている」と言っています。彼女は母親と北朝鮮から国境を越えて中国に逃げ、そこで奴隷として売られました。2年後、キリスト教宣教師の助けを借りて、二人はゴビ砂漠を越えてモンゴルに脱出し、そこから韓国に辿り着きました。

彼女は、コロンビア大学の全ての教授が、「今日の世界の問題は白人男性のせいだ。白人男性はアフリカやアジアを植民地化し、全てをめちゃくちゃにしたため、彼らこそ責任を問われるべきだ」と言っていたそうです。

彼女は、「信じられませんでした。私は北朝鮮の教室に座っているのか、それともアメリカの教室に座っているのか分かりませんでした。なぜ自分の国の人をそんなに嫌っているのか、理解できませんでした」、と語っています。彼女は、ショーン・ハニティという有名な司会者に対して、「アメリカは思想と言論の自由の国だと思っていたが、アメリカの大学キャンパスでは、このように考えるべきだ、という押しつけが行われている」と話しています。

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コメント

  1. 考える人 より:

    階級(身分差別)打破はフランス革命などでも唱えられたスローガンで、マルクス主義の専売特許ではないように思うのですが、認識不足なのですかね。