朝鮮は、南北に分かれているのがむしろ常態

朝鮮の南半分は農業地帯で、住民も北部とは違う韓人です。そして韓人には縄文日本人の血も少しは混じっているようです。

つまり、朝鮮半島の南部と北部は、種族的にも・主要な産業においても・気候風土においても違うのです。そしてその境目が今の南北朝鮮の境界の38度線より少し北の北緯39度線あたりです。朝鮮戦争休戦時に北緯38度線を境にして南北を分けましたが、これはアメリカのミスで、39度線で分けたら今よりも朝鮮半島はもっとおさまりが良かっただろうと思います。

7世紀に新羅が朝鮮半島を統一して以来、諸王朝は今の朝鮮半島の全域を支配していたと我々は思い込んでいますが、意外にその期間は短いのです。新羅の国境は39度線あたりで、それより北は唐や渤海(高句麗の跡を継いだ王朝)の版図だったのです。

新羅の領土

新羅の次の高麗王朝の国境線も39度あたりで、それより北は元の版図でした。朝鮮半島全土を支配していたのは、李氏朝鮮と日本統治下の時代の500年間ぐらいしかありません。朝鮮半島は、南北に分かれているのがむしろ常態なのです。

高麗の領土

ちなみに、今の南北朝鮮の領土

そもそも朝鮮には統一された言語がありませんでした。日本が朝鮮を併合した1910年当時、南と北では言葉が通じませんでした。そこでソウルで話されていた言葉を朝鮮語として子供に教えたのです。日本の敗戦後に南北に分かれてしまって70年になるので、また朝鮮語が南北に分かれているらしいのです。

このような歴史を振り返ってみると、朝鮮人が本当に半島の統一を望んでいるのか疑問を感じます。1990年前後のベルリンの壁崩壊やソ連の崩壊は、朝鮮にとって統一のチャンスでしたが、統一への具体的な動きはありませんでした。

北朝鮮と南朝鮮は、戦後の70年間、互いに相手を信用していませんでした。今の文在寅大統領の媚北政策の方が異常なのです。朝鮮は今ごろになって国を近代化するために民族主義を煽っているので、南北朝鮮の統一という政策もこの一環でしかないような気もします。

北の将軍様である金正恩は、北朝鮮が自分の支配の下で安定することを最優先しているようで、南北の統一などに関心はなさそうです。

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