無邪気に人種差別撤廃を主張するだけでよいのか
100年前に日本が人種差別撤廃を主張したために、欧米諸国は改めて日本が異分子だということを認識しました。一方日本国内では、欧米列強が日本の提案を拒否したことで、白人に対する敵愾心が増しました。
100年前に日本が人種差別撤廃を主張したために、欧米諸国は改めて日本が異分子だということを認識しました。一方日本国内では、欧米列強が日本の提案を拒否したことで、白人に対する敵愾心が増しました。
日本人は大乗仏教の影響で、「肌の色が違っても人間の中身に違いがあるわけではない。みな平等だ」という考えを心の底で信じています。
最近になってアメリカでも西欧でも、「グローバル化によって失業が増え賃金が下がって格差が広がり、自分たちは不幸になった」と多くの国民が気づきました。
受け入れ賛成派も排斥派も共に移民問題を「自由」の問題だと考えています。ただ「何が正しい心なのか」という点で違うだけなのです。
日本のマスコミは、「人種差別をするのは悪いことで、絶対にしてはならない」と信じ込んでいて、キリスト教の教義が人種差別を支えていることに気がついていません。
第二次世界大戦で多くの男性が亡くなったので、西欧政府が労働力不足を補うために、移民を歓迎していました。
アメリカのトランプ大統領は、世界のグローバル化によってアメリカ国民が被害を受けているので、今後はアメリカファーストの政策を行うことを約束し、...
グローバル化によって得をしたのは、企業の経営者や株主や彼らから資金を提供された政治家やマスコミ関係者だけで、先進国の一般国民は被害を受けただけでした。
そこでいっそのこと、世界中の文化・商慣習・労働慣行や法規制を統一して、一つの世界を作り出そうとアメリカの多国籍企業の幹部は考えるようになりました。
人種間格差の是正は、政府部門だけでなく民間企業にも及びました。取締役会のメンバーに黒人が一定の比率で入るようになったのです。