ものを持たないという原則が、どんどんゆるくなった
おしゃか様や最初期の仏教僧たちの生活はすさまじいものだったので、仏教の修業をしようという物好きは数えるほどしかいませんでした。ところがおしゃ...
おしゃか様や最初期の仏教僧たちの生活はすさまじいものだったので、仏教の修業をしようという物好きは数えるほどしかいませんでした。ところがおしゃ...
おしゃか様は非常に豪快な方で、目的達成のために必要なことを理詰めで考え、それを断固として実施しました。苦を滅するためには、ものを持たず、持ちたくなる気持ちがわき起こるのを未然に防げばよいのです。
おしゃか様は、バラモン教の教義のうち納得できないところをいくつか、改革しようとしました。別に仏教という新しい宗教を作る気はありませんでした。
自分が大事にしている「もの」は必ず無くなってしまうので、ものを大事にしているといつか必ず「苦」を感じることになります。「苦」から逃れるには、最初からものを持っていなければいいのです。
大乗仏教によって偏った主張や変な現象が起きているために、日本の国益が害されています。しかし「だから大乗仏教は悪い宗教だ」と短絡して考えるべきではありません。仏教の使い方が間違っている、と考えるべきなのです。
仏教は、キリスト教やイスラム教と比べてはるかに勢力が弱いのですが、それにもかかわらず世界の三大宗教のひとつに数えられています。それは、仏教が19~20世紀の西欧の思想界に大きな影響を与えたからです。
どの高校の社会科の教科書も、宗教の教義の説明はありますが、それが現代社会にどのような影響を持ち続けているか、は書いていません。
アメリカのテレビドラマに、「刑事コロンボ」というのがありました。アメリカで大評判になり、日本でもNHKが放映していました。ピーター・フォーク...
「どんな理由であれ、争いは良くない」と考える日本人が多いが、この発想は大乗仏教の教義から来ている、と私は書きました。これに対し昨日、日本太郎...
大学で仏教を勉強した末、「国家は悪いことをする」「どんな理由があろうとも、争いは良くない」「外国人も日本人も同じ人間であって、差別はいけない」という発想は、大乗仏教の教義から来ているということを、私は理解しました。