菅義偉は、河野洋平の再来か

アイヌ新法の制定を推進したのが「内閣府アイヌ政策推進会議」で、座長は菅義偉官房長官(現首相)です。委員は14人いて、その中に武者小路公秀がいました。彼は武者小路公共子爵の息子で、小説家の武者小路実篤の親戚です。

武者小路公秀は徹底した反米・反体制の人権活動家で、北朝鮮の体制を支える主体(チュチェ)思想国際研究所の理事です。国連大学の副学長をしていたので、国連の人権委員会との関係も深く、アイヌ人活動家を紹介したりしています。他にも「内閣府アイヌ政策推進会議」の委員の中には、北朝鮮との関係が深い者がいます。つまり、アイヌ新法を巡る利権集団の中に北朝鮮の勢力が入り込み、日本を弱体化しようとしているのです。

アイヌ新法は、「アイヌの人々が民族としての誇りを持って生活することができるように」様々な交付金がアイヌ人に支給されます。このように特定の人を対象として優遇する場合には、目的が達成されるまで期間が限定されるのが普通です。ところがアイヌ新法は期間限定がなく、恒久的に支給し続けます。

つまりアイヌ人という身分に対して一般日本人にない特典が付与されるということです。これは、日本国憲法14条(日本国民は社会的身分または門地によって差別されない)の規定に反します。

「アイヌ文化の復興・創造・発展のため」北海道の白老町に「民族共生象徴空間」なる施設が200億円かけて作られ(愛称はウポポイ)、2020年7月に開設されました。その中に国立民俗博物館が含まれており、アイヌが使った道具などが展示されています。

ところが、そのほとんどの展示物に制作時期や場所の表示がないのです。展示されている刀や衣装は、最近になって関西で作られたもので、アイヌとは何の関係もありません。展示物のあまりの酷さに、入館者から消費者庁に「不当表示だ」と訴えられているほどです。

これまで述べてきたことで分かるように、アイヌ新法は、国連の人権委員会の内政干渉を政府と国会がそのまま受け入れて、深く考えずに作った法律です。そして北朝鮮などとつながる怪しげな者たちに食い荒らされています。その結果、共に助け合うべき仲間である日本人の誠の考え方を破壊しています。そしてこの法律の制定の中心になっていたのが、菅義偉現首相なのです。

菅首相は、いろいろな立場に人から話を聞くことで有名です。だから、アイヌが北海道の先住民ではないこともよく承知しているはずです。それなのに、「アイヌ人は日本の先住民族だ」と明記する法律を作ってしまいました。菅首相の頭の中はどうなっているのでしょう。以下は私の推測です。

アイヌ新法推進派と反対派両者の意見をよく聞いた彼は、その妥協案としてこの法律を作ったのです。アイヌが先住民族だと認めている一方で、謝罪と賠償を行うとは規定していないからです。つまり、今現在の問題解決だけを考え、この法律が将来どういう影響を日本に与えるのかをよく考えていない、ということです。

アイヌが先住民だと認めたら、怪しげな者たちがそのウソに群がって甘い汁を吸おうとするのは明らかですが、そのような先のことは考えないのです。菅首相は多くの人から、「国家観がない」と評価されていますが、こういうことなのでしょう。

私はアイヌ新法の制定過程を調べているうちに、日本軍の慰安婦強制連行を暗に認めた「河野談話」を連想しました。河野洋平は、日本軍による慰安婦の強制連行の証拠などなかったのに、朝鮮側と日本側の妥協として談話を発表しました。その結果、朝鮮側からこれを徹底的に利用され日本の国益と民族の誇りを大いに棄損しました。

政治というのは言葉です。各民族にはそれぞれの国体(国家の大原則)があり、それを現実に即して具体化するのが政治のはずです。日本人に団結と繁栄をもたらす誠の考え方に則して行動すべきなのです。河野洋平は非常に悪評が高いですが、菅義偉が同じようになる可能性があります。

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