シンクレア教授推薦の老化防止対策

これからシンクレア教授が提案する老化防止策を説明します。これは、人体をわざと危機の状態に追い込んでサバイバル回路を始動させようとするもので、私の主治医が提唱している方法と基本的に同じです。ただし、もっと過激です。

1、食べる量を減らせ
体の健康を維持するために必要な機能を保てるくらいの食物を与えながら、それ以上はしないということです。ラットやサルなどの動物実験は多くの実例があるのですが、人間の実例はあまり多くないそうです。人間の場合、命令できないし、実施するには強い意志が必要だからです。
実はタモリなど有名な芸能人の何人かは、これを実施しています。タモリの場合は一日一食を守っているようです。彼らは体が資本で、病気をしたらそれまで築き上げたキャリアがダメになるからです。

2、間欠的断食をせよ
食事の量は普段と同じだが、食事を抜く期間を周期的に挟むというものです。断食の期間や頻度は、各自が自分に最適なものを探せばよいのですが、要するに「空腹感」を持つことが重要です。
人気のある方法は
・朝食を抜いて遅い昼食を摂る
・週に二日はカロリーを75%に減らす
・2~3日は一切食事をしない
・毎月、まる一週間断食をする

3、アミノ酸を制限する
アミノ酸を摂取しないと短期間で死にます。しかし動物性たんぱく質はマイナス面があります。必須アミノ酸はすべて植物性蛋白質に含まれているので動物性たんぱく質は摂らなくても良いのです。肉や乳製品は、オートファージ(自分の老化した細胞を食べる自浄作用)を阻害します。

4、運動をせよ
自分で「きつい」と感じる程度の運動をしなければ意味がありません。その目安は、「呼吸が早くなる」「汗をかく」「一息つかないと話せない」などです。

5、寒さに身をさらせ
冬にTシャツ一枚でランニングする、夜通し窓を一枚開けて寝る、眠るときに厚い毛布を使わない、などです。なお、鳥肌が立つとか歯がカチカチするというのは、危険なサインではないということです。

6、たばこや有害な化学物質を避けよ

このような過激な老化防止法の実践を始めると不安になります。特に日に三度の食事+間食+酒に慣れている体が空腹を感じると、それ以上断食を続けることが怖くなります。しかし、それでも続けていると怖くなくなり、空腹感とうまく付き合えることができるようになります。

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